안녕하세요?
oulmoonです。
ここ数日、ご紹介している韓国映画「弁護人(변호인)」
・韓国映画「弁護人(변호인)」について → ★
・韓国映画「변호인(弁護人)」のあらすじから韓国語を楽しく学ぶ → ★
・実際の「釜林(プリン)事件」と映画の違いを知るNo.1 → ★
・実際の「釜林(プリン)事件」と映画の違いを知るNo.2 → ★
今回も、引き続き映画と実際の事件の違いを読み解いていきます!
念のため、これまで引き続き基本情報を▼
韓国映画「변호인(弁護人)」
公式サイト(日本語) → ★
Wikipedia → ★
韓国国内での観客動員数は1100万人を超えた超大ヒット作。
政治家になる前の青年弁護士としての廬武鉉に焦点をあて、ある事件をきっかけに彼が人権弁護士に転身していくまでを描いた社会派ヒューマンドラマです。
主演は言わずと知れた実力派俳優ソン・ガンホ、クッパ屋の女将にベテラン女優の故キム・ヨンエ、その息子役には「太陽を抱く月」「赤道の男」「未生」などでその演技力を認められているイム・シワン(ZE:A)など、脇を固める俳優陣も名優ぞろいのキャストです。
実際の「釜林(プリン)事件」と映画の違いを知る
「韓国語の難しい文は読みたくないけど内容は知りたい!」という方のために、ざっくりとした訳もつけておきますね。
영화 [변호인] 사실과 허구 사이 → ★
▲全文を一気に見たい方は、ぜひこちらをどうぞ
今回も前回の続きから
“북괴 찬양 발언 자제해달라”
E. H. 카의 <역사란 무엇인가>와 같은 책을 읽었다는 이유로 기소된 영화 속 장면도 사실이다. 당시 공소장에 첨부된 책 목록을 보면 <역사란 무엇인가>를 비롯해 리영희 저서 <전환시대의 논리> <우상과 이성> <8억인과의 대화>와 잡지 <창작과 비평> <월간조선> 등이 있다. 고교 문학 교과서에 실린<삼포 가는 길>(황석영)이나 현재 뉴라이트활동을 하는 안병직 교수의 <3·1운동>이라는 책도 눈에 띈다. 다만, 당시 실제 공판에서는 영화에서처럼 변호인이 E. H. 카의 신원을 확인해준 영국 대사관의 편지를 공개한 바는 없다.
・첨부되다 添付された
・비롯해 はじめ
・뉴라이트 ニューライト(New Right)、新右翼
・편지를 공개한 바는 없다. 手紙を公開していない
ここの바は連体形にひっついて(~する)こと、ところという意味の바です。
(ざっくり訳)
E.H.カーの「歴史とは何か」と同じ本を読んだという理由で起訴された映画の中のシーンも事実でした。
当時控訴状で添付された本の目録を見ると「歴史とは何か」をはじめ、リ・ヨンヒ著者「転換時代の論理」「偶像と理性」「8憶人との対話」と雑誌「創作と批評」「月刊朝鮮」などがあり、高校の文学教科書に載っているような本たちが含まれていることも目を引きました。
当時実際の公判では映画のように弁護人がE.H.カーの身元を確認される英国大使館の手紙は公開しませんでしたが、検事たちに対してあのシーンのような内容で追及したようです。
※あげられた本のいくつかの題名は省略しました。
당시 수사부터 공판까지 담당했던 최병국검사도 그때를 떠올리며 그런 책을 읽은 자체가 잘못은 아니라고 인정했다. 그는 <시사IN>과의 통화에서 시중에서 파는 책이 맞다는 말을 여러 차례 반복하며 “나도 그때 수사할 때 일부러 <역사란 무엇인가> <전환시대의 논리>도 사서 읽어보았다. 얘들(부림 사건 피해자)한테 ‘선동적인 데 너무 집착하지 마라’ ‘젊음을 그렇게 보내는 게 아니다’고 했다”라고 말했다. 그는 “(그런 책을 읽고) 좌경 의식화 학습을 해서 북한을 찬양·고무한 게 문제다”라고 덧붙였다.
・여러 차례 何度も、数回
・선동적 扇動的
・집착하다 執着する
・좌경 의식화 左傾意識化
(ざっくり訳)
当時捜査から公判まで担当したチェ・ビョングク検事も、その時を振り返り、指摘されたような本を読むこと自体は間違いではないと認めています。
彼は電話取材で、市場で販売されている本だと何度も繰り返しつつ、「私も当時捜査するタイミングで、わざわざ『歴史とは何か』『転換時代の論理』も買って読んでみた。被害者たちに「君たちを煽るようなものに惑わされるな」「青春をこんな風に過ごすものではない」と言ったそうです。
チェ検事は左翼傾意識化を学び、北朝鮮を称えたり、鼓舞することが問題だ」と付け加えています。
あくまで市販されていた本は問題ないけど、結局そういうものを含めて共産主義化することに対して、自分は間違ったことをしていないと取材に答えたようです。
하지만 판결문을 보면, 이들이 한 찬양·고무 발언은 “광주는 고립되었으며 내란 상태에 들어갔다. 진압하는 살인 군대들이 무차별 살육전으로 광주 시민은 분노하여 운다(1980년 5월20일 발언)”, “광주 사태는 해결되었지만 그 진압 방법이 무차별한 살육전이었다(1980년 6월 초순쯤)”와 같은 수준이다. 5·18 광주민주화운동에 관한 발언을 북한 찬양·고무로 본 이유는, 북한 방송 선전과 같은 내 용 말을 해 북한을 이롭게 했다는 논리다. 그래서 노무현 변호사는“알리하고 포먼하고 권투 시합을 하는데 김일성이 알리 편을 들었을 때 피고인도 알리편을 들었다면 그것도 이적 행위냐”라는 말을 했다. 그러자 법정에서 최병국 검사는“북괴를 찬양하는 발언을 자제해 주십시오!”라고 소리쳤다. 영화 속 그대로다.
・광주 光州
・내란 内乱
・진압하다 鎮圧する
・무차별 無差別
・살육전 殺戮戦
・분노하다 憤る
・북한 방송 선전 (直訳)北朝鮮の放送宣伝
→ 北朝鮮のテレビ放送でよく見かける女性アンカーが独特なしゃべりで国を称えるような内容のこと
・이롭게 했다는 (直訳)こうしたという → (ここでは)得をさせる
・권투 ボクシング
・북괴 北朝鮮
※北朝鮮のことを悪い意味を込めて表現する時につかう単語。괴は「怪」
(ざっくり訳)
しかし判決文を見ると、被害者たちが言った『賞賛や鼓舞する発言』というのは5・18光州民主化運動で書かれた「光州は孤立しながら、内乱状態に入った。鎮圧する殺人部隊(軍隊)たちが、無差別殺戮戦によって、光州の市民たちは憤り、泣いた」「光州の状況は解決されたが、その鎮圧方法が無差別の殺戮戦だった」というような文章と、同じような水準でした。
そして、そもそも検事たちが5・18光州民主化運動に関する発言を北朝鮮への賞賛や鼓舞だとみる理由は、「北朝鮮のテレビ放送でのアナウンサーのような発言をし、北朝鮮に利益を与えた」という論理からだそうです。
そのため廬武鉉弁護士は法廷で「(プロボクサーの)アリとポモンの試合で、金日成がアリを応援した際に、被告人も同じようにアリを応援したらその行為も北朝鮮に利益を与えるというのか?」と言いました。
すると、チェ・ビョングク検事は「北朝鮮を称賛する発言を自制してください!」と叫びます。
これも映画の内容と一致しています。
ひとつ上に出てきた、政府さえも良書として認めた本に対するいいがかりへ追求したシーンも、ここのシーンもソン・ガンホさんはすごい迫力でしたね。
どの法廷シーンもそうですが、特に聞いていて感情がどんどん沸き上がりました。
実際に彼は何日も前から法廷のセットで何度も練習していたようです。
それにしても、このシーンの検事たちが話していることって、常識的に考えたらありえないと思いませんか?
ソン弁護士の分かりやすい話からしても、こんなことでいちいち「共産主義者だ!」と捕まるなら誰でも捕まってしまいますよね。
でも、「5・18光州民主化運動」を知っている人や、映画「タクシー運転手」と見た人ならわかると思いますが、軍事政権下だった当時、こんなことは当たり前でした。
だから例えそれが事実であっても、国を挙げて情報隠滅なんて普通にするし、自分たちに都合の悪い情報を話す人たちのことは取り締まったのです。
부림 사건 기록과 공소장·판결문 등을 보면, 부림 사건 피해자들이 열었다는 집회에선 강사 가운데 눈에 띄는 인물은, 기자 조갑제다. “1981년 2월27일 애린 유스호스텔 도서실에서 피고인 김재규, 송세경, 김희욱이 회원 몇 명과 함께 모여 초빙 강사 조갑제로부터 석유 문제에 대하여 ‘한국의 석유 탐사업체인 걸프와 칼텍스 회사의 이윤을 미 본국에 송금하는 사례와 석유 정책의 모순에 대한 비판’ 강연을 듣는 등 현저히 사회적 불안을 야기시킬 우려가 있는 집회를 하였다.” 당시 부산에서 발행되는 <국제신문> 소속이었던 조갑제는 <석유 사정 좀 환히 압시다>(1979년)라는 책을 펴내는 등 포항 석유시추 사업의 허구를 파헤친 특종 기자였다.
・눈에 띄다 目立つ
・초빙 招聘(しょうへい)、招くこと
초빙하다 招く
초빙되다 招かれる
・탐사업체 探査業者
・이윤 利潤、もうけ
・미 米国の「米」
・현저히 著しく
・환히 明らかに
・펴내다 発行する、出版する
・포항 浦項(地名)
・석유시추 石油採掘
・파헤치다 暴く
(ざっくり訳)
釜林事件の記録と控訴状・判決文などを見ると、釜林事件の被害者たちが開いた集会に立った講師の中で目立っていたのは、記者チョ・ガプセという人物です。
「1981年2月27日、エリンユースホテル読書室で被告人のキム・チェギュ、ソン・セギョン、キム・ヒウクなど会員数名と一緒に集まり、講演の依頼を受けたチョ・ガプセから石油問題について『韓国の石油探査業者である数社の利潤を米本国に送金する事例と、石油政策の矛盾について批判』関連の内容を聞いたなど、著しく社会的不安をあおると憂慮される集会を開いた。」
当時、釜山で発行された「国際新聞」に所属していたチョ・ガプセは「石油事情を明るくしましょう」という本を出版するなど、浦坂石油採掘業者の虚構を暴いた特ダネ記者でした。
上のお話と同様、実際の集会の内容は単純な商売の話だったかもしれないし、本当のところは分かりません。
だから何とも言えないけど、やっぱり単純に映画や過去の情報だけで考えると、国や政府にとって不都合な話や人たちはひどい目にあっていたんでしょうね。
映画の中で検事側の「愛する国家のために」という言葉に対して「国家とは何ですか?」と憲法に書かれている一文をソン弁護士が問うシーンがります。
「国家とは国民のこと」という内容なのですが、戦争当時、日本も同じような間違った「愛国精神」のために多くの人が亡くなったんだよな・・・と、思い出しました。
さて、今回は「釜林事件」の裁判のシーンまでの内容でした。
多少異なる部分もありましたが、基本的にはこの記事を書いた記者さんがいうほど「じれったさ」は私は感じませんでした。
もしかしたら、私はまだこの事件について本当に意味で理解していないからかもしれませんが。
そしてですね!
本当はこの題材は今回で終わる予定でしたが、長くてラストの一気に数年進むシーンの比較が
載せられないという事態に
ですのであと少し、お付き合いくださいませ。
次回はこそは、映画のラストシーンは何の裁判なのかはっきりします!
では、今回はここまで!
今日も見てくださって、ありがとうございます!
また、よろしくお願いします