韓国語を学びながら、日本の面白さも再認識する
안녕하세요?
oulmoon입니다.
私のもっていたEBSラジオの「楽しい日本語」のテキストが修了し、今は先生から送ってもらったデータ(日本語を勉強している韓国人のために作られたテキスト)で、似たようなレッスンをしています。
レベル的には中級以下なので、今更な内容だったりニュアンスが違うこともあるかもしれませんが…
新しい発見もあると思うので、楽しみながら進めていきます
先生が直接写真を撮られているのですが、ちょっと見にくい部分もあると思います。
そこはご容赦くださいませ!
それでは本題です。
今回は、節分をテーマにした内容です。
日本的にはちょっと時期は過ぎちゃいましたけど、韓国はまさにこれからですね!
メインテーマ「文化を覗く!―節分 입춘 전날,절분―」
チェックした単語あれこれ
・사계절 四季
・넓게는[널께는] 広くは
・3,4일경 3,4日ごろ
・되 升、枡
・잡귀 雑鬼 → 正体の分からない色々な鬼
・물리치기 追い払うこと、退けること
잡귀 물리치기で「厄払い」的な感じ
・혼합되다 混ざる、混じる、混合する
・수만큼 数だけ
・줍다 拾う
줍다はㅂ変則のため、母音で始まる語尾が続くとㅂが우に変わります。
주우+어요 → 주워요
連体形への変化の場合は줍다 → 줍는
【ㅂ変則しないものもあり】
・돕다(手伝う) → 도오+아요 → 도와요
・곱다(美しい、きれい) → 고오+아요 → 고와요
・점 占い
점을 보다 占いをする
・김말이개 巻きす
・들어가게 하다 入るようにする → へこませる
・잽싸게 素早く
・축축하게 해서 湿っぽくさせて → 湿らせて、ぬらして
・부드럽게 スムーズに
부드럽다には「柔らかい」「穏やかだ」などの意味がありますが、今回のような意味でも使います。
ここの「太巻きずしの作り方」と下にでてくる「おまけ!」のコーナーは、日本語をそのまま韓国語に訳しているので、不自然な表現も結構ありました。
参考程度に読んでくださいませ
どんな意味?「절분」
テキストの中に、「イチゴちゃん」という幼い女の子の日記が出てきます。
元々は日本語で書かれた日記を韓国語に訳してあるのですが、使われている文字はかわいいし(読みにくいけど)、内容も簡潔で分かりやすいものでした。
でも単語などチェックが必要なものもあるし、日本語特有の表現を韓国語にしたりしているので、こちらも楽しみながら読んでみてくださいませ
▲送られてきたものをそのまま載せているので、なかなかの斜めっぷりですみません
チェックした単語あれこれ
・즉시 すぐに、即時、早速
・큰싸움 大喧嘩、大立ち回り、大軍(おおいくさ)
・할 수 없이 仕方なく
・피는 못 속이다 血は争えない
今回もいろんな意味でかわいらしい内容でしたね。
先生とは、「最後に『血は争えない』としたのはなんでだろ?」「結局は家族みんな食べることが好きってこと?」と疑問が残りましたけどね。
すんなり納得されたかた、意味合い分かれば教えてくださいませ。
しかし!
そんなことより今回驚いたことが!!
先生がおもむろに衝撃の発言をされたんです。
それは…
「イチゴちゃんは小学6年生らしいよ」
えー!
イラストと言動から小学1年生くらいかと思ってた!
実際にイチゴちゃんのプロフィール画像を見せてもらったら、確かに「小学6年生」とありました。
なんかショック…。
その年齢にしては幼くないかな?
私の感覚がおかしいのかな?
まぁ、テキスト的にも古いし、ちょっと幼めに書いてあるのかも…。
これを書いている今でも、納得いってませんけどね。
あくまで私の中ではイチゴちゃんは小学1年生くらいなのです。
おまけ!「太巻きずし를 썰지 않고 둥글고 긴 채로 먹는 이유??」
・자르다 切る、切断する、切り離す
・삼가하다 慎む、慎重にする、遠慮する、控える
同じ意味の삼가다が標準語ですが、こちらもよく使います。
・굴러들다 転がり込む
・내치다 投げ捨てる、強く振り払う
2段目の直訳は「切る行動を控えてこそ、入り込んでくる福を投げ捨てないと信じているため」。
つまり、「(動作を)止めずに食べきれば、福がやってくると信じられているから」というニュアンスなんでしょうが、日本語をそのまま訳しているので
不自然ですよね。
特に자르다はここではちょっとあいません。
日本語特有の表現あれこれ
上のイチゴちゃんの文章で出てきた日本語の中で、日本語特有なものをピックアップしているコーナーです。
テキスト画像をそのまま載せようかと思いましたが、見にくかったので改めてまとめました。
①節分といえば、すぐに思い浮かぶのが「豆まき」
「といえば」는 「~라고 하면, ~라면」의 뜻으로 특정한 화제에 대해 언급할 때, 가장 먼저 떠오르는 특징이나 사물을 나타낼 때 사용 한다.
・韓国といえば、やっぱりキムチでしょう。 한국하면 역시 김치죠.
・美人といえば、色白にロングヘアーをイメージします。 미인이라고 하면 뽀얀 피부에 긴 생머리를 떠올립니다.
②「鬼は~外」「福は~内」といいながら豆を投げていた
「~ながら」는 「~하면서」의 뜻으로 두 가지 이상의 동작을 동시에 행할 때 쓰인다.
・コーヒーを飲みながらゆったり新聞を読んだ。 커피를 마시며 요유 있게 신문을 읽었다.
・独り言を言いながらクスクス笑うと変に思われるからやめてくれ。 혼잣말 하면서 낄낄거리고 웃으면 이상해 보이니까 그러지 마.
③お互いに豆を投げ合う大戦争に発展!
「大」는 접두사로 쓰이면서「だい」로 읽는 경우와 「おお」로 읽는 겨우가 있다.
이런 단어는 그때 그때 외워두도록 하자.
・大戦争 대전쟁
・大歓迎 대환영
・大掃除 대청소
・접두사 接頭辞
・외워두도록 覚えておくように
③の韓国語を読んでいたら、もちろん物心つく前から耳にして覚えたものも沢山ありますが、訓読みとか音読みが場合によって異なる漢字を小学生の頃は必死で覚えたことを思い出しました。
小テストとかも定期的にありましたしね。
そう思うと、今韓国語で読み方の難しさとか感じることも、「何度も繰り返し頭と下に慣れさせればいいんだよな」…なんて、前向きな気分になったりします。
韓国のお正月(節分)
こここらはテキストから離れますが…
せっかくなので韓国の「節分」についてもちょっと調べてみました。
韓国では、日本と全く同じというわけではありませんが、節分らしきものはあります。
前回の旧正月の説明でも軽く書きましたが、韓国には(정월)대보름というのがあります。
詳しくはこちら(ナムウィキ) → ★
・(정월)대보름 正月15日、상원ともいう
旧暦の新年最初の満月の日。
日本で言う「小正月」で1年の厄を払い、豊穣を祈願する日。
民族行事なども行われる。
陰暦の1月15日なので、今年の(정월)대보름は2/26(金)です。
대보름は一番大きな満月(보름달)という意味です。
月の動きに基づく太陰暦を使用していた韓国では、月の満ち欠けが重要視されていて、中でも満月の日である15日は特に大切な日でした。
その中でも정월대보름は一年で一番初めの満月の日であり、昔は旧正月からこの日までの2週間の間農作業を休み、この日を境にまた農業に精を出していました。
정월대보름が過ぎると、また1年が本格的に始動するということで、昔の韓国の人々はこの日に無病息災や豊作を願って様々な行事を行ってきました。
정월대보름の日は何を食べる?
まず代表的なのは、穀物の豊作を願って食べられる「五穀飯」です。
米だけでなく、麦、きび、豆、もち米、小豆なども入れたご飯を炊いて食べるそうです。
各家庭によって少しずつ種類は変わると思いますが、五穀飯というように5種類の穀物を入れます。
また、この五穀米と一緒に반찬としてゼンマイ、キキョウ、シイタケ、イワタケ、豆モヤシ、かんぴょう、ほうれん草などの9種類の나물が食べられます。
반찬は保存が長い間効くものが多く、この나물も冬の間の保存用として作られていましが、정월대보름を過ぎると保存しておく必要がなくなるため、この日に調理して食べるようになりました。
他には귀밝이술(クィバルギ酒)というお酒も飲むそうです。
豆まき的な風習も!
日本が豆まきで鬼退治するように、韓国は落花生を噛んで、その音で鬼退治をするそうです。
そう言われると「そんなことで?」と思うかもしれませんが、大きな音を立てて割ったり食べると、その音に鬼がびっくりして逃げていくそう。
この日に子供たちが栗、クルミ、松の実、落花生(殻をむいてない物)など、硬い殻をもった実を歯でかみ砕いて音を出すことを「부럼」といいます。
부럼は、一年間体にできものや腫れ物が出ないようにという意味でも行われる行事だそう。
驚いた鬼が外へ逃げ、一年間 寄りつかなくなるように、歯で大きな音を出した後「부럼 깨물자」とか「깨무네」と言うんですって。(ネットによっては「ポラムカムネ」と書いてあるものもありますが、どちらが正しいかはちょっと調べたけど分かりませんでした)
・깨물다 噛む
でもどちらにしろ先生曰く、「근데 부럼먹기는 보통 가정에서는 안해서 일반적이지는 않아요.저도 한번도 해본적 없어요.」とのこと
お月見や不思議な風習も!
また、満月に向かって願いを込めてお月見したり달집태우기というものを行います。
달집(月の家)はわらや松の枝などを高く積み上げ、月が昇る東の方向に門を付けたもの。
これに火を付けてその周囲で人が周りながら舞うのが달집태우기なんだそうです。
炎を月の成長に例え、燃え方によって農作物の収穫具合を占ういます。
均等に燃えれば豊作、炎が途中で消えてしまえば凶作です。
遊びもあります!
정월대보름の日に行われる伝統行事や遊びはいくつかありますが、一番知られている遊びが「쥐불놀이」。
ひもをつるした空き缶に火をつけ、その空き缶をぐるぐる回しながら田畑を歩くという遊びなんです。
なんだか危ない感じもしますが、これは単なる遊びではありません。
乾いた草に火をつけることによって害虫や虫の卵を焼き払い、冬の寒さで凍った土地に暖かさを与えるという重要な役割もあります。
また昨年までの邪気を火によって焼き払って土地を浄化し、福や豊かさを受け入れる新年を積極的に迎え入れるという意味も込められています。
他にも「더위팔기」という子供たちの遊びもあります。
友だちの名前を叫び、返事が返ってきたら「私の暑さ(더위)を売ります!」と叫んで自分の熱を売るというもの。
昔は夏バテが大病につながることもあったので、こんな遊びができたんだそうです。
日本の節分に似ている部分もあったり、全く違う風習もあったり、面白いですよね。
さてさて、今回もテキスト自体の内容より補足内容のほうが多くなっちゃいましたが、今回はここまで!
今日も見てくださってありがとうございます!
また、次回の更新でお会いしましょう