韓国語を学びながら、日本の面白さも再認識する
안녕하세요?
oulmoon입니다.
私のもっていたEBSラジオの「楽しい日本語」のテキストが修了し、今は先生から送ってもらったデータ(日本語を勉強している韓国人のために作られたテキスト)で、似たようなレッスンをしています。
レベル的には中級以下なので、今更な内容だったりニュアンスが違うこともあるかもしれませんが…
新しい発見もあると思うので、楽しみながら進めていきます
先生が直接写真を撮られているのですが、ちょっと見にくい部分もあると思います。
そこはご容赦くださいませ!
それでは本題です。
今回は、お正月をテーマにした内容です。
日本的にはちょっと時期は過ぎちゃいましたけど、韓国はまさにこれからですね!
メインテーマ「文化を覗く!―お正月 설, 정초―」
チェックした単語あれこれ
・조상신 先祖神 → 家神様
先祖の霊的な意味でも使われますが、日本のお正月から考えると「家神様」がしっくりくるかと。
・풍요 豊穣
・장수 長寿
・빚은 술 仕込み酒
この빚다には「醸造する、作る」の意味があります。
・잘 상하지 않은 음식 傷みにくい食べ物
・한해 동안 一年間
・눈 가리개 目隠し
「福笑い」って久々に聞いたかも…
これ、良く考えるとすごいゲームですよね。
ある意味シュールな気も…。
でも確かに子供の頃はお正月に福笑いとか双六とか皆で遊んだ覚えがあります。
あと、凧上げとか羽根突きとかもしたなー。
今もやってる人って結構いるんでしょうか?
どんな意味?「새해 복 많이 받으세요!」
テキストの中に、「イチゴちゃん」という幼い女の子の日記が出てきます。
元々は日本語で書かれた日記を韓国語に訳してあるのですが、使われている文字はかわいいし(読みにくいけど)、内容も簡潔で分かりやすいものでした。
でも単語などチェックが必要なものもあるし、日本語特有の表現を韓国語にしたりしているので、こちらも楽しみながら読んでみてくださいませ
▲送られてきたものをそのまま載せているので、なかなかの斜めっぷりですみません
チェックした単語あれこれ
・당연한 말 当たり前の言葉、当然の言葉
・-ㄴ/는 주제에 (現在進行形の後ろにきて)くせに
・나이가 점점 들면서는 歳をとるにつれて
・애늙은 若年寄
・애늙은이 같은 이치고! 若年寄みたいなイチゴ! → 歳よりくさいね!
・달덩이[달떵이] 月の塊
덩이は「塊」という意味があります。
얼굴이 달덩이가 되어버렸다. (直訳)顔が月の塊になってしまった。 → 顔が真ん丸になってしまった。太ってしまった。
▼同じ意味でこんなのも使われます
얼굴이 보름달 맞다. 顔が満月に一致する → 太る
・어린이 신분이니까 子供の頃身分だから → 子供だから
・힘닿는 力が及ぶ → できるだけ、精一杯、(ここでは)思う存分
힘(이) 닿다 力が及ぶ
今回もいろんな意味でかわいらしい内容でしたね。
「子供の頃は」と言っておいて、自分に突っ込みを入れるあたり、イチゴちゃんらしかったです。
まだ子供なんだから、おもいっきり遊ぶのも仕事!
大人になると余計に同意したくなります。
まぁ、大人になったって年齢に関係なく楽しく毎日過ごすよう全力尽くすだけですけどね。
おまけ!「年賀状に書く挨拶」
・공하신년 恭賀新年
日本でもこちらはあまり聞きませんが、韓国でも使われないそうです。
使うのは근하신년(謹賀新年)のほうだそう。
・아무쪼록 くれぐれも
日本語特有の表現あれこれ
上のイチゴちゃんの文章で出てきた日本語の中で、日本語特有なものをピックアップしているコーナーです。
テキスト画像をそのまま載せようかと思いましたが、見にくかったので改めてまとめました。
①子供のくせに…
다른 어구(語句)에 붙어서 「~にもかかわらず(~임에도 불구하고)」, 「~なのに(~인데) 」의 의미로 비난하는 어조를 담고 있다.
・医者のくせに自分の体に気を使わない。 의사이면서도 자신의 몸을 들보지 않는다.
②お正月っていうと!
「っていうと」는 「というと (라고 말하면)」과 같은 의미이다.
・韓国っていうと、焼き肉を思い出すよね。 한국이라고 하면 숯불구이를 떠올리지요.
③ホントに年よりくさいイチゴちゃん!
「~くさい 」는 접미어적으로 「~のように感じられる(~처럼 느껴진다)」,「~らしい(~인 것 같다)」의 의미를 갖는다.
・접미어 接尾語
・うちの姉はまだ20才なのにおばさんくさい。 우리 언니는 아직 20살인데 아즘마 같다.
韓国のお正月(旧正月)
こここらはテキストから離れますが…
せっかくなので韓国の「お正月(旧正月)」についてもちょっと調べてみました。
前回の同じテキストまとめでも書きましたが、韓国の新年は陰暦です。
いわゆる「旧正月(陰暦1月1日)」ですね。
旧正月(설날[설랄])は韓国の名節(伝統的な祝日)で、秋夕(추석)とともに2大名節にあげられます。西暦の1月1日は新正は신정、旧正は구정とも呼ばれます。
ご存じの方も多いと思いますが、韓国では신정よりも설날(구정)のほうをメインで祝います。
陰暦はカレンダー上では毎年変わりますが、毎年1月の終わりから2月の中旬頃になります。
当日と前後の2日をあわせて、3日間前後の連休となります。
日本より短めですね。
2021年の旧正月はいつ?
上にも書きましたが、陰暦の1月1日をお正月として新暦に換算すると、毎年お正月の日にちが変わることになりす。
2021年の旧正月は2月12日(金)です。
お正月休みは日曜日を含めて2月11日(木)から2月14日(日)までの4連休になります。
ちなみに前回も書きましたが、陽暦の大晦日(12月31日)はお休みにはなりません。新正月の1月1日のみ公休日となります。
2021年の1月&2月にあるあれこれ
1/1(金) 新正(신정)
日本のように年末年始に休んだりはせず、お正月はこの日だけが公休日でお休み。
1/5(火) 小寒(소한)
暦上ではいよいよ寒くなる日です。(すでにかなり寒いと思うけど)
1/20(水) 大寒(대한)
暦の上で一番寒くなる日。
2/3(水) 立春(입춘)
暦の上ではこの日から春になります。立秋は입추
2/11(木) 설날の前日
大晦日的な日ですね。この日から旧正月連休の始まり。
2/12(金) 설날
旧暦の元旦。韓国ではこの日に数えで一斉に1つ歳をとります。
2/14(日) 旧正月連休最終日
今年は日曜日を含めて4連休となります。
2/14(日) バレンタインデー
日本でもおなじみのバレンタインデー。
2/18(木) 雨水(우수)
24節気の1つ。雪が雨に変わり凍っていた土がとけ暖かい春の雨が降り始める日。
2/26(金) 正月15日(대보름,상원)
旧暦の新年最初の満月の日。日本で言う「小正月」。民俗行事が行われます。
설날(旧正月)の文化・習慣
日本のお正月と同様、설날は家族はもちろん親戚や地域の人同士で挨拶をしたり祭事を行なったりします。
最近では過ごし方が多様化していて、連休を利用して旅行に行く人などもいますが、昔からの習慣や文化は健在です。
挨拶
설날には、親族や近所の人同士で歳拝(세배)と呼ばれる新年の挨拶(年始回り)を行います。
年配の人や目上の人に順におじぎをしていき、徳談(덕담)といわれるお祝いや幸運・成功を祈る言葉を交わします。
挨拶が終わると子どもたちにお年玉(세뱃돈)を渡します。
平均額は小学生で5千~2万ウォン程度で、세뱃돈は、新年にあげるものなので新札が好まれるそうです。
なお成人の子どもから両親へ10万~30万ウォン程度で세뱃돈を渡されることもあるそうです。
祭事
韓国では祭祀(제사)という法事で神や先祖をまつりますが、설날や추석、毎月1日や15日には제사を簡易化した茶礼(차례)を行います。
・차례(를) 지내다,모시다 茶礼を行う
先祖の霊を迎え入れ、敬うための祭礼で、祭壇に茶礼床(차례상)と呼ばれる20種類を超す特別な供養物を用意します。
차례の形式は地域や家庭ごとに異なりますが、一般的には설날の朝、新年の挨拶の前後に行われるそうです。
차례を済ませた後は、先祖の墓にお参りに行きます。
この辺は日本の一般的なお正月よりきっちりしてますね。
前に見たドラマでもその辺が出ていて、新年から気を使うことが多くて大変だなぁと思いました。
まぁ、日本でも新年に実家や義理の家族のお家に帰省する人の多くは、気を使って疲れてるかもしれませんけど。
服装
설날では気分新たに出発するという意味をこめて、新しい服や靴、靴下などに身を包みます。
설날の晴れ着は설빔といい、2000年前から変わらず親しまれてきました。
女性用は치마저고리、男性用は바지저고리、子供用の색동저고리と言います。(これらをあわせて한복と言います)
朝鮮時代中期頃まで、韓服は白を基調とすることが求められ、それ以降は身分や性別、年齢によって素材や色が区別されていきました。
現在の韓服はフォーマルな場や名節時に着ることが一般的なため、色彩もカラフルで、光沢を持つ繊維が使われるなど華やかで優雅なものになっています。
韓国では「重ね着の組み合わせ」「襟部分の白地の半襟」「柔らかな曲線」が韓服の3大美として愛されています。
特に子ども用は袖の部分が赤、白、黄、緑、ピンク、青などの縞模様になっていて可愛らしいです。
색동の色合いには厄除けや無病長寿を願う意味がこめられているといいますが、最近は色などにこだわらず子どもたちの韓服も様々なデザインが登場し、多様になってきました。
食べ物
前回もでましたが、설날に食べられる代表的料理の1つが떡국です。
うるち米で作った餅(떡)と野菜などを煮たスープです。
純粋無垢な白い餅で新年を迎えることで万物の復活新生を意味するそう。
この떡국ですが、元来は厳粛な心をもつために餅以外は何も入れなかったそうです。
また長寿を祈願して、가래떡という細長い餅を薄く切って使うことが多いそうです。
私は설날に떡국を食べると聞くと、いつも日本のお雑煮を連想します。
その他、飲み物だと식혜、食べ物は茹で肉(편육)、蜂蜜や黒砂糖、栗や棗などをいれた甘いおこわ(약식)、煎油魚といわれる肉、魚、韓国カボチャ、シイタケのチヂミ(전유어)、緑豆チヂミ(빈대떡)、大根と白菜で漬けた水キムチ(나박김치)などが用意されます。
ちなみに、전유어は全ての食材を一緒にしたチヂミではなく、それぞれのチヂミの盛り合わせのことです。
画像元:한국민속대백과사전より
https://folkency.nfm.go.kr/kr/topic/detail/7993
しかし、20種類以上もの料理を準備するのはかなり大変!
最近では簡単に済ませたり、茶礼の準備自体、宅配で一式届けてくれるなんてサービスもあるらしく時代は変わってきているそうです。
日本もお節料理を買ったりする家庭も増えていますもんね。
遊び
日本のお正月も独特な遊びがありますが、설날にもお正月遊びがあります。
これは子どもも大人も一緒に楽しむそうです。
特に親しまれているのは、凧揚げ(연날리기)や独楽まわし(팽이치기)、윷という木の棒を使ったユ윷놀이、細長い板の端に乗った2人が交互に飛び上がる板とび(널뛰기)など。
・팽이를 치다 独楽をまわす
・윷놀다 ユンノリをする
昔に比べれば楽しむ人は少なくなってきているかもしれませんが、설날連休中の古宮や文化体験広場では、こんな民族遊びや伝統体験ができるイベントも開かれているそうです。
準備に移動、そして帰宅…全国民の一大イベント
日本のお正月もそうですが、多くの韓国人が설날を楽しみにしています。
となると、もちろんその準備にも力が入ります。
料理や贈り物などからはじまり、「民族大移動」といわれる帰省ラッシュまで大イベントはやっぱり大変!
설날 の贈り物
まず「贈り物」ですが、日本にお歳暮があるように、韓国では설날に贈り物をする習慣があります。
親族や取引先、日ごろお世話になった人々に感謝の気持ちを込めて、食べ物や電化製品、商品券など様々な形で贈ります。
ドラマでも설날前に職場の仲間や取引先にプレゼントを配ってまわるシーンを見たことがありました。
この時期の百貨店やスーパーは、特別コーナーも設けられて大盛況です。
本当にお歳暮に似てますよね。
また、向かえる側は茶礼床や食事の準備なども欠かせません。
こういったこともあって、설날の準備費用は家計に悩みの種となることもあるそうです。
この辺も日本と似てるかも?
どの国もこういった悩みは同じなのかもしれませんね。
でもある意味幸せな悩みかも。
民族大移動?!の帰省ラッシュ
日本のお盆休みや年末年始のように、韓国でも설날前日は帰省のラッシュのピークとなります。
期間中に移動をする人はのべ数千万人になるそう。
韓国の人口韓国約5000万人から考えると、まさに「民族大移動」!
高速道路も大渋滞となり、普通なら数時間で到着する距離に10時間以上かかることもあるそうです。
行きがそうなら帰りも当然Uターンラッシュに巻き込まれます。
日本よりお休みが短く、基本的には설날の翌日にお家に戻って翌日からいつもの日常が始まるためのんびりしていられない!
家族との別れに寂しさを感じつつも、慌ただしく正月休み最後の日を移動に費やすそうです。
それに、終始気を使わなくてはいけないお嫁さんにとってはストレスがかなり大きいようで、설날や추석前後には鬱な気持ちになる人(お嫁さんシンドローム)も多いようです。
こうしてみると忙しくて大変な正月休みという感じですが、家族が久しぶりに全員あつまって過ごすことは多くの人にとって大切なんでしょうね。
まぁ、最近は帰省せずに連休をのんびりすごすお一人様や家族なども見られるようになってきたので、時代によって変化も出てきているようです。
ちょうど韓国は明日(2021/2/11)から旧正月を向かえます!
一般的な記事の他にも、有名人などが新年の挨拶などネットにあげるのも恒例なので、検索してみてみるのもいいかもしれませんね
さてさて、テキスト自体の内容より補足内容のほうが多くなっちゃいましたが、今回はここまで!
今日も見てくださってありがとうございます!
また、次回の更新でお会いしましょう