안녕하세요?
oulmoonです。
ここ何回か듣기の練習も含めて韓国の受験戦争について紹介しています。
それに関連して、録り溜めていたドラマの中に考試院が舞台の短編ドラマがあったのでご紹介です。
KBS「かたつむり考試院(달팽이고시원)」
KBS WORLD → ★
演出 キム・ジンウォン
脚本 ユン・ジヒ
出演
イ・ギュハン (パン・ジュンソン)、 ソ・ジヘ (ミル)、キム・グァンギュ(16号室)、藤原倫己他
将来に不安を抱えながらも夢に向かって進む若者たちのリアルな姿を描いた物語。
誰もが経験したことのある就活、恋愛、生き方についての悩みを、主人公たちの心が揺れる瞬間を通して繊細に表現し、韓国でも共感できると好評を博した作品です。
メインはラブストーリーなんですが、20代半ばも過ぎれば誰もが一度は陥る「自分の存在意義」を改めて考えされられる内容ですね。
私なんて未だに考えることありますが…成長してない証拠?
それともまだまだ成長の余地ありってこと?!
主演は「私の名前はキム・サムスン」のサムスン元彼や「私の心の声か聞こえる?」の主人公の幼馴染み役のイ・ギュハン、ヒロインは 「鉄の王キムスロ」でなどに出演したソ・ジへ。
脇役もいい役者さんを揃えているので、安定感はあります。
短編ドラマなので1話完結で時間も短いという点でも見やすいです。
あらすじ
男性専用の考試院で暮らしながら、そこで総務をしているパン・ジュンソンは放送局の入試を目指して5年目。
ある朝自分のベッドで目覚めて見ると、横に一人の見知らぬ女性(ミル)が…。
男性専用のはずの考試院なのに、雑なオーナーと他の考試院のメンバーの承諾も得て、ミルは晴れてみんなとの共同生活を始めますが、実は彼女は規則を全く守れない困ったちゃん。何かにつけて問題が発生します。
ちなみに考試院のメンバーですが、日本から来た旅行者、エキストラばかりしている俳優、学校に行く意義が見出だせず休学している大学生、考試院の秩序を守ることに必死なのに自分の名前さえすぐには思い出せないおじさん。
なかなかの個性揃いですが、彼らを通して色々な悩みが垣間見れます。
話が脱線しましたが、ブログで紹介しているドキュメンタリーでもありましたが、考試院での暮らしは変化に乏しいものです。
そんな生活の中にミルが登場したことで風が吹き始めます。
といっても、規則が守れない彼女なので見ていて不快になることも結構ありました。
共同のお風呂では、使用後に自分の髪の毛を掃除せず排水溝を詰まらせたり、共同冷蔵庫は食品に自分の名前を書いて使うものなのに、ジュンソンの買っておいた名前入りのサンチュを勝手に使っていたり。
共同のキッチンでは食べ散らかしたお菓子をそのままにしていたこともありました。
自分が見つけたから飼うと言い出したかたつむりにお菓子を与えてほったらかしたり。
そんな彼女を見かねて、サンチュの葉とともにカタツムリを届け、育て方を丁寧に説明するジュンソン。
(ドラマに出てくる韓国人にしては穏やかだなぁ…)
でも、ミルは興味がなさそうな様子で結局ジュンソンが飼うことになりますけどね。
そんなミルですが、キッチンの冷蔵庫の卵に自分の名前を書かれているのを見つけて早速ラーメンに入れます。
実は卵を用意したジュンソンなんですが、彼女が使っているのを見て笑顔。
(ミルは「ありがとう」の一言もないんですけどね)
何も聞かれていないのに、殻をカタツムリをやるために買ったとか色々言い訳するジュンソン。
そんな彼を見て、ようやく笑顔になるミルです。
そんなジュンソンの元彼女は彼が目指すテレビ局の看板アナウンサーになっています。
ある日、元カノの結婚の知らせをネットで見て落ち込むジュンソン。
やけ酒しようにも不器用で出来ない彼を見かねて、ミルが「美味しいお酒の飲み方」を教えます。
堅実で面白味のない生活をしているジュンソンと、毎日気ままにその日暮らしをしているミル。
ジュンソンは常識を、ミルは人生のちょっとした楽しみ方を…お互いが知らないことを教えあう二人。
いつもジュンソンに「あなたはつまらないわね」と言うミルですが、彼女も意外に彼の話をちゃんと聞いている気がしました。
そんな日々を重ねて行くうちに、少しずつ親しくなっていく二人です。
しかし、そんな時にジュンソンの元彼女が訪ねて来て…。
このドラマは映画などに比べて視聴する機会が少ないかもしれないので、いつもよりは少し多目にあらすじを書いてみました
感想
一応ネタバレも考慮しての感想です。
やっと放送局の面接までこぎつけたジュンソンが、面接当日にミルの一大事を聞いて焦るシーンがあるのですが、ありきたりの流れにいくのかとドキドキしました。
でもそこは、ある意味現実的。
そのあとの流れもリアルで、韓国で共感を得たのも分かります。
これが登場人物全員何もかもうまくいけば、それこそ「作り物の世界」ですから。
ミルと過ごしたことで現れたジュンソンの変化、その繊細さが自然で良かったです。
ドキュメンタリーとは異なり、受験戦争というほど厳しい現実ががっつりでてきませんが、そこかしこに現れる若者の苦悩が伝わるいい作品だと思います。
日本人俳優も出演
ちなみに、日本人のトモ役で出演していた 藤原倫己さんが気になったので調べてみたらWikipediaがありました。
(一番右側が藤原さん)
藤原倫己 → ★
たまに日本人役で韓国の方が出演しているときがあるのですが、やっぱりネイティブからみたら発音ですぐに分かります。
たまーに本当に発音がうまい方もいますが…。
どちらにしても、日本人といわれて不自然じゃない役者さんが演じていると興ざめしなくて安心します。
改めて考試院とは?
(韓国Wikipediaより一部意訳)
大韓民国の住居施設の形態の1つ。
「コシテル」などと呼ぶこともある。
考試院は元々は各種試験を準備する長期受験生を対象とした住居施設(一人用の賃貸部屋)だが、受験生以外の人も、費用が他の住居よりも安いためよく利用している。
考試院の考試院を利用する集団は、三つのカテゴリに分けることができる。
基本的には受験生、次に若い独身の会社員、また高齢者、障害者、基礎生活保障対象者、そして低賃金ㆍ不安定労働者などの都市貧困層が利用している。
通常、ビルの一部の階を利用する場合が多く、トイレやキッチンなどは共有で使用する。
2010年の作品ですが、興味のある方、見る機会のある方は是非!
では、今回はここまで!
今日も見てくださってありがとうございます!
また、よろしくお願いします