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ドラマ、映画

この気持ちはなんなの…?韓国映画「教授とわたし、そして映画」を観ました!

投稿日:2019年3月1日 更新日:

안녕하세요?

 

今日から3月!
すっかり寒さも和らいでますね。

 

「今年は大寒波になる」と聞いていたのですが、それほどでもなかったような…
東京だからでしょうか?

 

今のところインフルエンザもかからなかったし、ホッとしています。

このまま春を迎えたい…

 

なんて、ちょっと気持ち的にも緩い感じだからか、今回ご紹介する映画もハラハラドキドキとは無縁です。

 

ホン・サンス(홍상수)監督の作品を観るとモヤモヤする

 

1月にご紹介したホン・サンス(홍상수)監督の「ソニはご機嫌ななめ(우리 선희)」。

 

「こういう映画なんだ」と思いつつも、なんとなくモヤモヤが晴れず、今回は同じ監督の作品を観てみました。

 

「教授とわたし、そして映画(옥희의 영화)」

2010年公開の作品です。

 

ウィキペディア → 

 

韓国のウィキペディア → 

 

公式サイト → 

 

基本的に情報少な目です。

というか、あまりに見たままで深く説明することもないのです。

 

 

あらすじ

30代の売れないアート系映画監督ジングは、大学時代の恩師ソン教授の紹介で映画学科の講師を務めている。

今は家庭を持ち平凡な生活をしているジングだが、あるイベントをきっかけに学生時代を思い出す。

彼は学生だった頃、同じ映画学科に通う女生徒オッキに恋していた。

しかしオッキはソン教授と関係を持っていた。そんなことを知らないジングは猛烈なアタックでオッキと結ばれる。

そしてオッキはジングとソン教授との三角関係を題材にした映画を撮りはじめる。

 

 

監督の特徴と作品について

 

ホン・サンス監督の作る映画の特徴のひとつに、他の作品の出演者を似た設定で出演させるという点があります。

この「教授とわたし、そして映画」も「ソニはご機嫌ななめ」に登場したイ・ソンギュンさんとチョン・ユミさんが出演しています。

しかもイ・ソンギュンさんは売れない映画監督でチョン・ユミさんは同じ学科に通っていたという設定も同じ。

もう一人の主役といってもいい教授も、役者さんは異なるものの設定は似ている。

三人が三角関係になると言うめんどくさい感じも同じです。

この作品は「オッキ」という女性を巡る恋愛と映画にまつわるエピソード4つで構成されていますが、構成的にも「ソニはご機嫌ななめ」と似ている部分が多いかも。

 

もしかしたら前回モヤモヤした部分をすっきりさせる助けになるのではないかと、共通している部分にヒントを求めての視聴でしたが、結果的にはそれは深読みのようでした。

設定が似ているだけで何の関係もありません。(そもそも私の計算が浅はかだっただけ?)

 

前回も書きましたが、この監督の特徴をもうひとつあげるとすれば「日常にある何気ない出来事を客観的に描く」というのがあります。

そして作品について「これはこういうことが言いたかったんだ」と主張しません。客観的な視点から描き、観客に委ねています。

 

だからこそ監督の作品はなんとなく全部似ていて、大きな展開もないのかも。
気持ち的に作品に距離を感じつつ(共感できないまま)淡々とストーリーは進んでいきます。

でもそんな作品だからこそ、私なんかは「何か隠されたものがあるんじゃないか」と考えてしまう。

誰もが心揺さぶられる感動大作ではないからこそ、それぞれの観る人の思考が色濃く出るのかもしれません。
ということは私は疑りぶかい人間なのかも。
現にこの作品をみて、私みたいにモヤモヤせずにスルッと終えちゃう人もいるでしょうしね。

作品のストーリーうんぬんの前に、この「どこにでもある現実について考察する課程」に監督の真髄がある気がしてきたり…って、またまた見当はずれなこと考えているかな?

 

 

作品に関しての感想

 

なんだかんだ書きましたが、難しく考えてみても監督の作品は

「結局世の中は客観的に見れば毎日なんでもなく過ぎているし、でも当の本人たちには悩んだり幸福を感じたり…人生そういうもんなんだな」

という感想に最後は落ちついてしまう。

まさにこの作品もそこにたどり着きました。

人間の欲望に関する生々しさを感じたり、「こういうことってどこにでもあるな」と考えたり、80分という短さの中に世の中の一部が詰め込まれている気がします。

 

…こういう考えに至ったのはこれを書いているからなんですけどね。

このDVDを観ている最中も、観終わった後も、その時はやっぱりなんだかモヤモヤするんです。

そもそも表現がすごく生々しいことと、カメラワークとか世界観の独特さに加えて、オッキの男を手玉に取る言動や、彼女を追いかける男性たちの情けなさに私が振り回されているからなのか。

それでいて世の中いくらでもこういうことがあるのも理解しているので、余計に「人ってしょうがないなぁ」と感情が鈍く揺さぶられるせいなのか。

 

はまる人ははまるというのもわかる気はします。
本当に独特な作風だから。
共感はできないし、個人的には気楽に観れない作品ですが、実はこんな私もある意味はまっているのかもしれません。
でも個人的には何度も観たいとは思えない作品です。

 

ネットに上がっている評価は本当に人それぞれです。
「いつも同じでつまらない」とか「この監督の作品はなんか好きだ」、「ものすごくセンスよく作られている」「カメラワークは初心者並みだ」などなど。

 

私は何度も観たいとは思わないけど、「誰かとこの作品について意見を交わしてみたい」と思う作品ですね。

 

なんだか…結局微妙に消化不良だぁ!

 

興味のある方は見てみてください。
そして感想をコメントしてくださるとうれしいです。

 

というわけで、今回はここまで!

 

今日も見てくださってありがとうございます。

また、よろしくお願いします

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