韓国人なら誰でも知ってる超有名小説「소나기」で勉強!
안녕하세요?
oulmoon입니다.
最近韓国語の文学作品を使った勉強はしていませんでしたが、自分でもその事にちょっと物足りなさは感じていました。
韓国旅行に行った時に本屋さんで沢山本を買ったのに、余裕がなくてたまる一方な自分にも不満を感じていたり…
そんなわけで、少し前から「소나기」もレッスンで読んでいます!
中学校の国語の教科書にも載っているくらいの作品なので、韓国語を勉強していれば一度は聞いたこともあるであろう超有名小説ではないでしょうか。
ただ、結構昔の作品なので、難しい表現も結構出てくるそう。
その分大変だとは思うけど、すでに翻訳されたものをそのまま読むより、自分で訳してみてその難しさも含めて作品性を感じとるのもいい勉強になるんじゃないかなと思っています。
ゆっくり少しずつ時間をかけて読んでいこうと思っているので、皆さんも自分で訳しながら読んでみてくださいね。
ちなみにこのブログでは他の内容と同様、レッスンで出てきた単語や表現を中心にまとめていきます。
では、早速読んでいってみましょう♪
「소나기」の内容と出てきた単語や表現など
18ページ目続きから(本では37ページ目)
・소란하다 騒々しい
・뚝 (ここでは)ぱたっと、ぴったり
・밖에 멀개졌다 (直訳)外が澄んだ → 外が晴れた
作者の独特な表現です
・멀지 않은 앞쪽에 (直訳)遠くない前の方に → 手前に
こちらも作者の独特な表現です
・빛마저 제법 붉은 흙탕물이었다 (直訳)光までかなり赤い泥水だった → 水面がキラキラ光る赤い泥水だった
「日光がキラキラと反射した泥水」、「水面が光で反射している泥水」…そんな感じです。
先生曰く「変な表現」とのこと。
ある意味、これまた作者の独特な表現といえことでしょう。
・등을 돌려 댔다 背を向ける
・업히다 背負われる
こういう時って、周りが静かなのもあって、心臓の音とかすごくリアルに感じそう。
ドキドキと嬉しさと、色々な感情が混じった時間ですよね。
19ページ目(本では38ページ目)
▲写真を撮る前に、レッスンの内容をメモ書きしてしまい…自分の字は消しましたが、見にくくてごめんなさい!
・잠방이 = 가랑이가 무릎까지 내려오게 지은 짧은 여름 홑바지
この韓国語の解説は、画像の下の通り本に載っていました。
ネイティブでも注釈が必要だということですね。
ざっくり訳すと「夏用の半ズボン」ってことです。
・그러안다 抱き込む、抱きしめる、抱き寄せる
・다다르다 たどり着く、至る、到着する
つまりここの‘다다르기 전에’は「着くまで」という訳でOK
・언제 그랬는가 (直訳)いつそうだったのかと思うほど → いつのまにか
・쪽빛으로 藍色に
쪽빛 = 남빛, 남색
쪽빛は普通言わないそうです。
・남몰래 密かに、こっそり、人知れず
・엿보다 盗み見る、のぞき見る、のぞく、うかがう
・앓다 (病気を)患う、病む、(気持ち的に)胸を痛める、苦しむ
ここの“그 동안 앓았다”は「しばらく寝込んでいた」みたいな感じです。
・알아 보게 (ここでは)見て分かるように、一目で分かるように、見たら分かるように
その姿を見れば体調が悪かったんだと分かるってことです。
・해쓱하다 (顔から血の気が引いて)蒼白だ、顔色が悪くやつれている、青白く頬がこけている
얼굴이 해쓱해졌네. やつれたなぁ。
よく使う表現です。
▼また似た単語でこんなのも
핼쑥하다 やつれている、(顔に血の気がなく)青ざめている
実は2つの違いを知りたくて、韓国のいくつかの記事をみたのですが、핼쑥하다のほとうが「青ざめてやつれている」というニュアンスがある感じでした。
ただ、先生は해쓱하다にも「蒼白だ+やつれている」感もあるといわれていたので、両方似た感じで載せています。
・끄덕이다 うなずく、首を縦にふる
・인제 今になって、今、もなら
인제 = 이제
ここの“인제 다 낫냐?”は「もう治ったのか?」「もう完治したのか?」「もういいのか?」みたいな感じです。
20ページ目(本では39ページ目
・갑갑하다 窮屈だ、息苦しい、うっとうしい、退屈だ
これは、物理的な意味にも精神的な意味にも使えます。
ここではストレスで精神的にきてるほうですね。
・물(이) 들다 染まる、色がつく
・지다 消す、落とす = 지우다
先生曰く、지다はこういう意味では色にのみ使うそう
・앞자락 着物の裾の部分
・내려다보다 見下ろす、見下げる
・검붉다 赤黒い
・진흙 赤みがかったきめ細かい粘土、泥土、どろどろになった土、泥
・이게 무슨 물 같니? (直訳)これ、何の色だと思う? → これ何だと思う?
ここの‘물’は色素的な意味です
・바라다보다 = 바라보다
・생각해 냈다. 思い出した。
아이디어를 생각해 내다 アイデアを考え出す
생각해 내다は「思い出す」。
생각나다や떠올리다と類義語です。
・도랑 溝、用水路、どぶ
・옮다 移る、変わる、移動する
ここでは意訳して「つく」でもOK!
一文の訳だと「あの時あんたの背中からついた(移った)色だ」。
・달아오르다 赤くなる、火照る
・대추를 따다 ナツメを摘む
・한 점 一握り
・주춤하다 ためらう、たじろく、躊躇する
・증조할아버지 曾祖父
= 증조부 할아버지(ひいおじいさん、曾祖父さん)
・오그리다 ひっこめる、縮める、曲げる
・내밀다 突き出る、差し出す
‘두 손을 오그려 내밀며’は「両手を拳にして差し出して」
もじもじしてる少年に、ナツメを握った両拳を少女が差し出す感じです。
・참 알두 굵다 (直訳)本当に粒が厚い → 実がしっかりしている、熟している
ここの두は도のことです。
ここ以外でも、度々出てきてますね。
今回もレッスンの時間の関係もあって、量的にはすごく短めでした。
それでも難しい(知らない)単語が多すぎて、予習でもレッスンでも時間をとられまくり…
私はかなり手こずってますが、皆さんはここまで読んでみていかがでしたか?
最近の読み物などと同じような感じで読めましたか?
私はご覧の通り、マーカー引きまくりでした。
表現が古かったり独特だったりで(方言がはいることもあるし)、ざっくりとは分かる部分があってもどことなく自信がない…そんな感じで読み進み、レッスンで不安や謎が解かれる感じです。
それにしても…この少女、やりおるな!
田舎の純朴な少年に対して、恋愛の「れ」の字も知らないような少年に対して、これほどまでにうまく緩急をつけてくるとは!
寒さで密着した後(しかもおんぶして帰った後!)に、しばらく姿を見せなくなるなんて…!
こんなの、この超分かりやすい少年じゃなくても気になって仕方ないに決まってる!
少年っ!
まったくーっ!!
君もまっすぐ反応しすぎだ!
他の学年の女子クラスまでのぞきに行ったり、毎日川原に彼女がいないか探しに行くなんて、「恋してます!」って態度を全面に出してからにーっ!(笑)
でも、それでこそ、これまでの純朴で誠実そうな彼の可愛さが伝わってきますね。
これまでも書いてますが、読み物としては非常に難しくて、単語も昔話のものがあったり作者独特な表現などあって、読むのにかなり時間がかかります。
先生も「今回も分かりにくい表現とか沢山ありましたね。ぼくもレッスン前に必ずやるところを読んでこないと、いきなりでスラスラ読むのは難しいですね」と言われていました。
「先生でも?!」と一瞬思いましたが、逆に日本の昔の作品や独特な完成で書かれた作品は、日本語を勉強している外国人にしたらすごい難しいですよね。
ネイティブな私たちでさえ、ちゃんと読み取れない作品だってありますもんね。
でも、古い表現や作者独特な表現がある文学作品だからこそ難しいですが、芸術的な機微を読み取る力をつけるにもいい作品だと毎回感じます。
では、内容は少な目ですが、今回はここまで!
今日も見てくださって、ありがとうございます!
また次回の更新でお会いしましょう