韓国人なら誰でも知ってる作家황순원の短編集で勉強!
안녕하세요?
oulmoon입니다.
今日からお盆休みの方も多いのかな?
私は通常運転です。
コロナもあってどうせ帰省も出来ないからいいんですが、今日から全国的に大雨のようなので皆様ご注意ください!
では、早速本題です!
最近韓国語の文学作品を使った勉強はしていませんでしたが、自分でもその事にちょっと物足りなさは感じていました。
韓国旅行に行った時に本屋さんで沢山本を買ったのに、余裕がなくてたまる一方な自分にも不満を感じていたり…🙄
そんなわけで、少し前から「소나기短編集」もレッスンで読んでいます。
소나기は中学校の国語の教科書にも載っているくらいの超有名作品ですが、結構昔の作品なので、難しい表現も結構出ています。
すでにその소나기も読み終わりましたが、せっかくなので短編集に収録されている別の話も読んでいきます!
今は「닭제」という作品。
先生は最初にページを開いたときに「タイトルが面白い👨」と言われていました。
소나기同様に、表現が古かったり作者の独特な感性がはいっています。
大変だとは思うけど、소나기以外は韓国人でもあまり知らない作品を読むのは、いい勉強になるんじゃないかなと思っています。
ゆっくり少しずつ時間をかけて読んでいこうと思っているので、皆さんも自分で訳しながら読んでみてくださいね。
ちなみにこのブログでは他の内容と同様、レッスンで出てきた単語や表現を中心にまとめていきます。
では、早速読んでいってみましょう♪
「닭제」の内容と出てきた単語や表現など
(同じ本を持っている人用に実際の本のページも記載してます)
12ページ目途中から(本では64ページ目)
・들끓다 (うようよ集まって)込み合う、うようよ集まる、ごった返す、(感情が)沸き上がる
・물낡다 (直訳)水が古い → 汚れている
前に、パンスじいさんのひ孫のスカートのリボンが落ちていたとありましたが、そのリボンも時間がたって汚れていたんですね。
・가 기어다녔다 這いずり回った
・묵 맨 수탉 首を絞められた雄鶏
ここでは使役としての意味ですが、首吊り自殺の時も同じ表現がされるそうです。
목 매다 =목(을) 매달다の縮約形
・버린 다음부터 捨ててから
-ㄴ 다음부터 ~してからは
・기왓가마로 瓦窯に
・새끼 맨 짬에서 문드러졌다. 縄を絞めた隙間から落ちた。
縄を絞められた場所から腐ったのか、絞められた場所がぼろぼろになったのか、どちらにしても首が落ちたんですね😧
13ページ目(本では65ページ目)
・수탉이 죽으니까 雄鶏が死んだら
・버리고 나서 捨ててから
-고 나다 ~してから
・심화 心火、燃えるような激しい怒り、激しい嫉妬、憎悪の情、心火によって怒る病症
・장터로 市の広場へ、市場へ
장터は今は田舎にのみあるそうです
・높이 울었다. 高らかに鳴いた、高い声で鳴いた
・돌아눕다 寝返りを打つ、(寝床で)背を向ける
・몸이 야위어만 가며, 体が痩せ細るばかりで、体がやつれていって
・안개 심한 밤을 타서 도망을 갔다. 霧深き夜に乗じて逃げた。
・이런 망신이 없다고, こんな恥さらしなことはない、こんな恥ずかしいことはない、
・더구나 おまけに、しかも = 더군다나
いい展開ではつかいません
・원통하다 無念だ、悔しい、恨めしい
先生がここのページを見ていて、ついに「このじいさんが死んだらいいのに」とか言い出して吹き出しました。
私も散々悪口言ってたけど、先生はそれを客観的にみていさめてたのに(笑)
いや、でもほんと、こんな人周りにいたら距離をおきたくてしかたなくなると思います🤔
14ページ目(本では66ページ目)
・무던하기는 하다고 하며 (直訳)寛容ではあると言い → (がっかりさせられたがやはりひ孫の件は)悪いことではないんだなと言って
・무던하다 鈍感だ、寛容だ、心が広い(程度などが)適当だ、無難だ
今回の事件(ひ孫が駆け落ちしたこと)で散々「恥さらしだ」と言っていたじいさんですが、ひ孫のことを「やはりあのこは優しい娘だ」、「駆け落ちしたことも悪いことではない」みたいな感じで言っています。
・겨우살이 = 겨울 동안 입고 머고 지냏 옷이나 양식 冬の間過ごせるだけの一式(服や食べ物など)
겨우は겨울(冬)のこと。
本来は겨우살이というと곡식(穀物の総称)のことをいい、中でも쌀(米)のことだそうです。
ただ、今回は한 벌が後についているので、服を送られたということがわかります。
・소문을 놓았다 噂を流した、噂をたてた
・갈밭의 흰 꽃이 남김 없이 다 패고 葛原の白い花が残らず咲いて
※갈밭의 흰 꽃이はマーカーし忘れです
本来は꽃이 패다とはいいません。패다は穂などがでる時に使います。
これは「花が枯れるまで」も意味していて、つまりは「時間の経過」を表しているのだと推測されます。
・축가다 = 축나다 減る、衰弱する
ここの文章では「元気に全員飛び立っていった」みたいな感じです。
・울음을 터뜨리었다 泣き崩れた、わっと泣き出した
今回で닭제は終わりでした。
これ、読み終えたとき「これで終わりー?!」と拍子抜けしました。
いや、ある意味さすがと言うか…🤔
結局、少年は助かったのか死んでしまったのか…?
先生に聞いても「どちらでもとれますよね。というか、ラストは読者にお任せしますって感じなのかな」と言われてました。
でもなー、個人的には「最後の笑顔」って言葉が…なんとなくハッピーエンドではない感じしまくりで…。
この複雑な感情を与えることができるのも、황순원さんだからこそなのか。
ちなみに、こんなブログを発見しました。
この作品の感想(評価?)をかかれたものですが、共感できる部分が多かったので興味ある人はどうぞ
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今回も様々なシーンで感情をいろんな方向に持っていかれた作品でした。
また時間がたって、もっと韓国のこと勉強してから読むと、また違う気持ちで読めるのかな?
これまでも書いてますが、この短編集は読み物としては非常に難しくて、単語も昔話のものがあったり作者独特な表現などあって、読むのにかなり時間がかかります。
でもだからこそ、古い表現や作者独特な表現がある文学作品から芸術的な機微を読み取る力をつけるのにいい作品集だと感じています。
皆さんも読みながら私とは違う感じ方をすることも多々あると思いますが、その違いも面白いですよね。
もし、「ここはこういう意味じゃないのかな?」と思うことなどあればコメント欄で教えてくださいませ!
私にとってもすごくいい勉強になります!
では、今回はここまで!
今の私には難しい作品が多いけど、次回も新しい作品を読んでいきます!
今日も見てくださって、ありがとうございます!
また次回の更新でお会いしましょう