格好よくはない!でも格好いい!元祖韓国版シャーロック・ホームズが再登場!
안녕하세요?
oulmoonです。
今回は前回に引き続き、最近見た韓国映画のご紹介です。
CSの見放題の映画リストで見つけた「朝鮮名探偵」!
前回はシリーズ一作目を観ましたが、勢いに任せて二作目も観てみました!
というわけで、今回も詳細などネタバレない程度に書いていきます!
朝鮮名探偵 失われた島(原題:조선명탐정:사라진 놉의 딸)
https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=86514#1000208より引用
•製作年:2015年
•韓国公開日:2015年5月9日
•上映時間:125分
•ジャンル:時代劇、ミステリー、コメディ
•監督:キム・ソクユン
•キャスト:
キム・ミン・・・キム・ミョンミン
ハン・ソピル・・・オ・ダルス
ヒサコ・・・イ・ヨニ
タヘ・・・イ・チェウン
先輩・・・チョン・ウォンジュン etc
・조선명탐정:사라진 놉의 딸(ナムウィキ) → ★
・조선명탐정:사라진 놉의 딸(Daum) → ★
【概要】
韓国版シャーロック・ホームズ再び!
2011年の韓国で470万人を動員したヒット作「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」に続き、2015年韓国公開映画上半期興収でも№2に輝いた人気作品。
本作で「韓国映画を輝かせたスター TOP俳優賞」を獲得したキム・ミョンミンが、頭脳明晰だが美女に弱い探偵をまたまた好演。
出演すれば1000万人の動員を確約できる俳優にのみつけられる「千万妖精」の称号を持つオ・ダルスとの名(迷)コンビぶりも健在。
さらに本作のヒロインに抜擢されたのは人気TVドラマ「ミス・コリア」のイ・ヨニ。
彼女が謎めいた美女に扮して魅力的な好演を披露している。
今回、ミステリアスな孤島で名探偵コンビが挑むのは「贋銀(にせぎん)の流通」「少女の失踪」という二つの事件。
「アクション」「ミステリー」「アドベンチャー」「コメディ」「活劇」と幅広い娯楽要素を混ぜ合わせながら、陸戦・海戦・空中戦と所構わず見る側を圧倒する奇想天外な痛快娯楽時代劇!
【あらすじ】
1795年、第22代国王・正祖(イ・サン)の命を受け活躍していた名探偵のキム・ミン(キム・ミョンミン)だったが、今は島流しの身になっていた。
都から遠く離れた小島で不遇な日々を送っていた彼のもとに、相棒の商人ソピルが訪ねてくる。
ソピルから、日本から輸入された銀に混じって贋銀(にせぎん)が流通して経済が混乱している話を聞いたミン。
さらに名探偵の噂を聞いて泳いで島までやってきた少女タヘから「行方不明の妹を探して欲しい」と懇願され、ミンの中で再び眠っていた名探偵の血がうずき始める。
https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=86514#1008269より引用
島を抜け出すという大罪を犯してまで事件の調査に乗り出したミンだが、謎の美女ヒサコに翻弄されてしまい……。
真相に迫るにつれ意外な繋がりを見せる二つの事件を、彼らは無事に解決できるのか…?
https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=86514#1001204より引用
【感想】
前作に引き続き、この「朝鮮名探偵2」もまたまた推理ものというよりはエンターテイメント性がかなり強いミステリー時代劇でした。
でも前回よりもアクション、推理力、ストーリーの残酷さと悲しさも深まっている気がしました。
上にも書いたように、相変わらず歴史ものとしては史実や時代考証がちゃんとしているわけではなく娯楽性を優先しているようですし、二人の息もぴったりなことも相まって笑える部分も多いんですけどね。(笑わせようという意図がわざとらしく感じるシーンもいくつかありましたが)
https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=86514#1001206より引用
この作品は幅広いジャンルをモーラしているからこそ、全部が中途半端ともいえるのかもしれませんが「朝鮮名探偵らしさ」をしっかり持っている映画なんじゃないかと思ってます。
また、前作では、コメディタッチにしつつも異教徒とや低い身分という弱い立場の人たちの苦悩などが描かれていました。
そして今回は、またしても貧しい人たちや今より立場弱かった当時の女性の苦しみが描かれています。
その過程で自分の描いていた展開と異なる部分が出てきて自然と感情が動きもしました。
この辺は前作も感じたのですが、「あ!こんな展開に!」と驚かされるのは新鮮で面白いですね。
今思い返せば伏線はちゃんとあるし、「すばらしい!」と手を叩くほどの展開ではないのでしょうが、ミステリー初心者の私としては二転三転するので最後まで飽きませんでした。
あと、前作で登場した役者さんが同じ役や違う役で出てたりして、見つける楽しみもあります。
ただ、ちょっと気になったのは日本の描かれ方。
日本との銀の貿易が、ストーリーの中で大きな意味を持っているのですが、個人的にはモヤモヤした部分もありました。
分からなくもないんだけど、性に対して「韓国からみたら日本人ってこんな風に思われてるのか」と。
人によっては「設定だから」とか「そうなんだ」くらいにしか思わないかも知れないけど。
なんとなくちょっと引っ掛かりました。
ネタバレになるから具体的にいえませんが
でも気になったのはそれくらいで、もともとコメディタッチの娯楽映画なので突っ込みどころがあっても楽しめるし、シリアスなシーンとの対比も効いていて今回も家族で楽しめる作品に仕上がっています。
まずミンですが、今回も当時にしては高度な科学的知識を発揮する彼。
ライターやグライダー、時限爆弾に蛍光塗料と素直に「すごいな」と感じる実力の持ち主なのに、いざ悪と対峙する時はほぼ毎回無計画の正面突破という。
そしてそんなミンの尻拭いで、毎回痛い目にあうソピル。
https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=86514#996846より引用
ミンの存在は勿論ですが、運と意外な能力を活かして大活躍する彼がいてこそ、事件の真相に近付けているのは間違いありません。
何だかんだいって強い絆で結ばれているんだと感じるシーンもいくつかありました。
女性好きな上に強いようでたまにダメダメ…というミンの性格も、助手のくせにミンに強気で突っ込むピルスの態度も親しみやすくて引き込まれます。
そういえば、本作のインタビューでオ・ダルスさんは「朝鮮名探偵1」について「あれもこれも全部入れて作ったタフなキムチチゲの味がする」と語っていました。
一方、4年ぶりに帰ってきた「朝鮮名探偵2」は「適度な材料だけを入れ、整理整頓されたキムチチゲだ」と。
たしかに前編はとっちらかってる感じもありましたが、「朝鮮名探偵2」はより一層緩急が洗練されている気がします。
それにキャラクターは明確になってソピル役も出番がぐんと増えています。
「第1弾だけの美徳もあり、第2弾だけの美徳もあります。第2弾はですね、編集と後半の仕上げにとても力を入れた作品です。とても褒めたいです。コメディ映画ではなかなか見られない丁寧さです。『朝鮮名探偵2』はコメディ映画だけの生の素材はそのまま温存しながらも調理を上手くした料理と言えます。とても頑張りました」と。
前作より、さらに愛情をもって演じられたのかもしれませんね。
また、今回のヒロインであるイ・ヨニさん。
前作のハン・ジミンさんもそうでしたが、「お色気」とは異なるイメージの女優さんの艶やかさもこの作品の見所の一つかも!
https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=86514#1000999より引用
今回もその招待に「そうだったのか!」というドンデン返しもあります。
ちなみに、彼女もインタビューで「ヒサコ」という役に挑戦したことについて語っています。
彼女は本作は時代劇初出演だったようです。
「衣装とヘアメイクにたくさん気を使いました。撮影に入る前からコンセプト会議もたくさんしました。日本に直接行って着物を探してきました。高価なので衣装に保険も入っており、値段をつけられないほど高価な衣装なので、慎重に撮影しました。非常に大変だったけれど、苦労した分、綺麗に映ったと思います。登場するシーンは少しですが、私が見せられるものには何があるだろうかと考えました。イメージが重要だと思った個人的に満足しています。」と話しています。
「序盤で芸者を演じる時の感じ、振舞いにたくさん気を使いました。
資料を調べながら勉強もしました。また、難しかった部分はキム・ミン(キム・ミョンミン)を誘惑する場面でした。リハーサルをしながら固めていく部分もあった。そういったところが難しかった。」
初めての時代劇でプレッシャーもあったも思うし、役柄的にやるべきことが多すぎて大変だったと思います。
そうそう!
韓国語を勉強していたからこその気付きが今回もありました。
舞台の一つに倭館がでてくるのですが、そこで通りすがりにハピルが日本人とぶつかりもめそうになります。
そこでミンがいった言葉が「気にしないでくれ。(中略)頭が物足りないんだ」
「頭が悪い」と言うのを別の言い方でいう時に「頭が足りない」とか言いますよね。
韓国語で「足りない」は모자라다や부족하다 などがありますが、その単語の持ついくつかの意味から「物足りない」という表現がされたのかな?と思いました。
もしかしたらそんなこと関係なく、ただ独特な表現にしただけかもしれませんが
そんなふうにちょっとしたセリフ一つでも色々考えを巡らせることができる楽しさも、また一興ですよね。
倭館とは
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%80%AD%E9%A4%A8
今回もすんなりかっこよく完璧に事件を解決!というわけにはいきませんでしたが、笑いあり涙ありで、さらにパワーアップしたシリーズ二作目も興味のある方は是非!
とりとめもなく思いつくままに書いたので、いったりきたりしている文章になっちゃいましたが今回はここまで!
「朝鮮名探偵」はシリーズは3まで続いているので、引き続き観てみたいと思います
今日も見てくださって、ありがとうございます!
また次回の更新でお会いしましょう