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ドラマ、映画

違うタイミングで観たかった!韓国映画「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」を観ました

投稿日:2019年9月13日 更新日:

안녕하세요?

oulmoonです。

 

 

現在、韓国映画「神と共に(심과함께)」の内容を絶賛まとめ中ではありますが、先日またまた別の韓国映画を観てきたのでご紹介します。

(あー!またまた読むべき情報が増えていく…)

 

 

韓国で公開された時から内容的に少し気になっていた作品でしたが、ちょうど8月の終わりから職場の近くにある映画館で公開されたので行ってきました。

 

 

「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男

 

 

タイトル:工作

 

原題:공작

 

監督: ユン・ジョンビン

 

キャスト: ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、チュ・ジフン他

 

映画公開日(韓国):2018年8月8日

     (日本):2019年7月19日

 

上映時間:137分

 

ジャンル:ドラマ、サスペンス

 

 

 

公式ホームページ(日本語) →  

 

 

 

・概要

 

1990年代の朝鮮半島を舞台に、核開発の実態をめぐり北への潜入を命じられた韓国人スパイの命懸けの工作活動を描き、韓国で数々の映画賞を受賞したサスペンスドラマ。

”黒金星”というコードネームで北朝鮮に潜入した国家情報院のスパイが、南北閣僚級の人物へ極秘の取引を持ちかけるストーリー。

1990年代中頃に実在していた人物を基に作られたフィクション作品です。

監督は「悪いやつら」のユン・ジョンビン、主演は「新しき世界」「国際市場へようこそ」「哭声」のファン・ジョンミン。

他イ・ソンミン、チョ・ジヌン、チュ・ジフンらが出演。

「第71回カンヌ国際映画祭」ミッドナイトスクリーニング部門公式招待作品。

 

 

 

・あらすじ

 

1992年、北朝鮮の核開発により緊張状態が高まるなか、情報社少佐出身の軍人だったパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は核開発の実態を探るため、「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」というコードネームの工作員として、北朝鮮の高位層内部に潜入する命令を受ける。

高難易度のミッション成功のカギを握るのは、北朝鮮の対外交渉を一手にまとめる北京駐在北高位幹部リ・ミョンウン(イ・ソンミン)という人物。

しかし彼はソギョンの上司である安全企画部海外室長チェ・ハクソン(チョ・ジヌン)と大統領以外は、家族さえもその実体を知らないといわれていた。

世間では対北朝鮮事業者に扮しているリ所長に接近するため、事業家として中国に渡ったパクは、3年にも及ぶ慎重な工作活動によってリ所長の信頼を得ることに成功し、最高権力者である金正日と会うチャンスもつかむ。

しかし1997年、韓国の大統領選挙をめぐって祖国と北朝鮮の裏取引を感知したパク・ソギョンは、自分が命を懸けた工作活動が無になることを知り、激しく苦悩する。

果たして彼は祖国を裏切るのか…?!

 

 

 

・感想

 

韓国での前評判はよかったので当時から興味があったのですが、正直今の時期に見たせいか個人的にはあまり「好きな作品」といいにくいものとなってしましました。

あくまで「フィクション」としてみるなら面白いと思いますが、「実在した人物を基に」の部分に重きを置いてみてしまうとどうかなと思います。

「ストーリーを鵜呑みにしてラストに感化されたら、危ないかもなぁ」と感じた作品でした。

ネタバレになるので作品紹介としては詳しくは書けませんが。

 

最初から「文政権がある程度検閲した内容かもしれない」という意識のままで観ていたので、ラストに近づくほど冷めた気持ちで観ていた気がします。

そういった感覚なしに普通に見ていたのであれば、スリルあり感動ありの面白い作品だったと思えたはずなのに、環境的に残念でした。

 

設定などもしっかりしていて、名優と呼ばれる役者さんがそろっているがゆえに歯がゆく感じもしました。

最初から最後まで、大きな動きがある時よりも会話のシーンで個々の演技力の高さを感じることが多かったのですが、どうしても頭の片隅に「政治利用でこの時期(文政権の時期)に公開されたのかなぁ」という思いが浮かんできて、ストーリーに完全にはのめりこめなかったのです。

 

例えば選挙運動に関する裏の取引も、いつもなら韓国とか日本とか関係なく「こういうことって現実にもあるんだろうなぁ」と納得したり共感したと冷静にみていたと思うのですが、別の意味で客観視してしまうというか。

 

特にラストは、友情を感じる感動的な終わり方だったはずですが、「親北を意識した計算されたラスト」としか思えず…。

本来映画にしろドラマにしろ、ドキュメンタリーでさえも、撮った内容はノンフィクションだとしても構成は計算されつくしたものです。

だから「計算されたラスト」というのも当たり前のことで、だからこそ多くの人が感情を揺さぶられるものなのですが、今回は感動的に作ろうとすればするほど「気持ち悪いなぁ」と思っている自分がいました。

本当に残念…。

 

同じような近代韓国の歴史的映画として、「タクシー運転手」とか「1987 ある戦いの真実」といった作品のように評価される作品かもしれません。

逆に言うと、今の時期にこの2つをみたら、一般的な評価とまた違う感想になっていたかも。
(「1987 ある戦いの真実」はまだ観ていないので、もう少し時期をみて観ようかな)

 

 

もしこの作品に興味がある人は、私の感想はあくまで一個人のものなので、気にせず観てみていただきたいです。(言われなくても観るか)

「oulmoonの感想とは全く違って、すごく感動的でよかった!」となると思いますし。

 

今回は自分でもびっくりするくらいに今の情勢に影響を受けてしまいました。

なんだかこれを書いている今も、気持ち的にはモヤモヤしたままの私です。

まぁでも、これも1つの素直な感想と言うことで。

 

 

では、今回はここまで!

 

 

今日も見てくださって、ありがとうございます!

また次回の更新でお会いしましょう

 

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