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日本の方が受け入れられやすい?!韓国映画「두근두근 내 인생(邦題:世界で一番いとしい君へ)」を観ました!

投稿日:2019年7月3日 更新日:

안녕하세요?

oulmoonです。

 

 

今回も最近観た韓国映画をご紹介します。

 

いつも通り録画してから数ヵ月手がつけられなかった作品です。

 

世界で一番いとしい君へ(原題:두근두근 내 인생 ドキドキ僕の人生)

 

 

韓国公開:2014年9月3日

日本公開:2015年8月29日

上映時間:117分

ジャンル:ヒューマンストーリー

 

 

 

・解説

 

韓国の人気作家キム・エラン作家の同名の小説を原作にした映画「世界で一番いとしい君へ」を原作にアカデミー賞®に3度輝く特殊メイク界の権威ら一流スタッフが集結。

 

「義兄弟」「群盗」のカン・ドンウォンと「秋の童話」「太陽の末裔」のソン・ヘギョが主演ということで、早くから注目を集めた作品です。

 

若くして夫婦になった男女と、その間に生まれた早老症の息子の3人が支え合って生きていく姿を描いたヒューマンドラマ。

 

 

・関連情報

 

두근두근 내 인생 (韓国のWikipedia) → 

 

 

アルム役のチョ・ソンモク「カン・ドンウォン&ソン・ヘギョの息子役、友達が誰も信じなかった」 → 

 

あらすじ(NAVER) → 

 

 

 

・あらすじ

 

テコンドーの選手として将来を期待されていたハン・デス(カン・ドンウォン)と、アイドルを夢見るチョン・ミラ(ソン・ヘギョ)は運命的な出会いによって恋に落ちる。

 

2人は17歳で子どもを授かるが、生まれてきた息子アルムは成長が急速に進む先天性早老症という難病をもって産まれてくる。

 

17歳という若さで親となった夫婦と、17歳を目前にすでに80歳の身体年齢を持つ息子。

 

夢いっぱいの青春を生きるはずの我が子が、誰よりも先に“大人”になっていく…。
過酷な運命を背負いながらも、三人は互いを支えあい笑顔を絶やさず人生を歩んでいた。

 

そんな家族に大きな変化が生まれる。

彼らの仁瀬賀ドキュメンタリー番組で紹介されることとなり、これまで枠の中で生きてきたアルムに「ドキドキの毎日」が起こり始めるのだが・・・。

 

 

 

・感想

 

評価は様々ですが、個人的には好きな作品です。

 

いわゆる「お涙頂戴」的は浮き沈みをそんなに感じることもなく、穏やかにストーリーは進んでいきます。

 

もちろん、「事件」的なものも何度か起こりますが、それぞれのキャラクターの人間性がそうさせるのか全体的に「穏やか」に感じるのです。

 

難病におかされているにもかかわらず、いや、難病におかされているからこそかもしれませんが、アルムの聡明さは際立っています。

 

幼いころに入院した自分の経験からの感覚になりますが、子供のころから病気と闘っている子供の中には、自分の苦しみを「我儘」という形に変えて、周りにはっきりと出すタイプがいます。

 

その反面、周りの苦労を理解して、それを「我慢」という形に変えて、耐えるタイプもいます。

 

アルムは完全に後者で、特にその考え方は大人びています。

 

同世代の子供たちが当たり前にしていることに憧れを持ちつつも、今自分にできることをコツコツと重ねていく。

時には頼りない父親を諭すようなこともあります。

 

その聡明さから、逆に悲しくなることさえありました。

 

「もっと我慢しなくてもいいのに」「もっと子供らしく過ごしていいのに」と。

 

テレビに出演したことで、彼に対して温かな優しさを向けてくれる人もいれば、心ない言葉で傷つける人も現れます。

 

これはある意味、よくありがちなシーンでもあったし、現実的にもそういうものだとは思いますが、両親のまっすぐな愛情のおかげか全体が暗くなりすぎることもなく、むしろ親子の絆を深める流れの一つに感じました。

 

アルムの茶飲み友達である近所のおじさんチャン・ドクス(ペク・イルソプ)も、とてもいい味を出しています。

 

まるで同年代の友人のように会話するドクスですが、彼の言動は時として病気を抱えている人を傷つけてしまうのではないかと思うことがありました。

 

でもそれは「友達」としてはとても自然な姿でもあります。

彼が素直に接することができる数少ない友人が傍にいたことは大きな救いだったと思います。

 

上で「ストーリーが穏やかに進んでいく」と書きましたが、最後の最後までアルムは賢く、現実ではこんな風に対応できないだろうなというシーンが続きます。

 

もしかしたら、現実にはこんな風に過ごすことは無理だろうと思っているから、この流れに私は癒されたのかもしれません。

 

自分の子供が先に死ぬということを親としてどう受け入れるのか、自分の命がもうすぐ尽きるということをその幼さでどう受け入れるのか。

 

人間は強い生き物でもありますが、弱い生き物でもあります。

それを考えると、どう考えてももっと感情的にぐちゃぐちゃになりそうなのに。

 

人間の心の奥底の感情や弱さを前面に出した作品も、それはそれでいいと思います。

 

ただ、この作品はそこをあえて抑えて描いたからこそ、それぞれの悲しみがしんみりと伝わり、自然とそれぞれの幸せを願うラストになっているのではないかと思いました。

 

ラストはなんとなく予想がつくかもしれませんが、ネタバレはしたくないので途中途中の内容は書いていません。

 

その分、伝えられることは限られてしまいますが、いい作品だと思います。

 

残念なのは、期待を大きく寄せられた作品だったのに、公開直前にソン・ヘギョさんの脱税事件が持ち上がり、興行的には大打撃を受けたこと。

 

ちょうど今もソン・ヘギョさんの離婚問題で出演作が話題に上っていますが、プライベートなことが作品に影響してしまったのは残念でしたね。

 

でもそれを除いても、韓国人には好みが分かれる作品かもしれないと思いました。

穏やかな作品がゆえに、大どんでん返しなどを好む韓国人の気質にそもそも合わなかった部分はあると思います。

 

そんなこんなも含めて、気になる方は一度是非

 

 

では、今回はここまで。

 

この映画に関する韓国語の表現は、また次回にご紹介しますね。

 

 

今日も見てくださって、ありがとうございます!

また、よろしくお願いします

 

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