안녕하세요?
最近連続で観ているソン・ガンホ(송강호)さん出演の映画たち(DVD含む)。
先生から「これも面白いですよ」と勧められていた作品の一つ「優雅な世界(우아한 세계)」をようやく観ることができました。
お勧めされてからはや何ヶ月過ぎたことか…。
TUTAYAのレンタルで借りて2ヶ月は過ぎていたはず…。
(TSUTAYAディスカスで借りているので延滞料金はかかりません)
今回の作品も「観ましたよ!」と伝えると先生が一言。
이제 봤어요?
「やっと」のニュアンスを含む이제です。
これ、私の場合は結構な確率で先生から言われています
で、今回の「優雅な世界」は2007年韓国公開で、ソン・ガンホさん主演の作品です。
主演からして面白そうですが、脇役もそうそうたる顔ぶれ。
オ・ダルス、チェ・イルファ、パク・ジヨン、ヨン・ジェムン、チョン・インギ・・・
素晴らしい役者さん達が脇を固めています。
内容はネタバレが無いようにざっくりいうと、ソン・ガンホ演じる暴力団のさえない中間管理職が
「庭付きの一戸建てに住もう!」と家族のために仕事を熱心にすればするほど、組織からも家族からも遠ざかるという苦悩が描かれています。
家族から仕事のために冷遇され、組織では仕事を頑張るほどに№2との対立が激しくなり…。
先生からは「違う組織にいる幼馴染のやくざの友情が面白い」くらいにしか聞いていなかったので、最後は少し意表を突かれました。
でも、なぜこのタイトルなのか納得。
皮肉っているんですね。
いや、先生の説明のほうだけで見てもこのタイトルでも皮肉と言う意味で私は納得できたけど、実際のラストのほうが「なるほど」感が強いです。
暴力シーンでもどこかコミカルで、「新らしき世界(신세계)」をご存知の方なら、そこまで目を覆うようなシーンはありません。
(以前のブログでも紹介しました→☆
血の流れるシーンなどは確かにありますが、私でも観れましたから。(私が先生の影響で耐性ができただけ?)
バイオレンスノワールというよりは、ホームドラマのように感じましたよ。
それぞれが持つ感情も理解できるし、暴力は嫌いだけど、これまでもバイオレンスノワールは見ていたので「よくある感じ」と途中まで思っていました。
が、そこはソン・ガンホさん。
真面目な役や怖い役もお上手ですが、「ダメな親父」を演じさせたら…!!
今回も本当に「ダメ親父」で、組織と家族との間で葛藤する姿を見事に演じられていました。
やくざなのに親近感と共感を強く感じてしまうとは、さすがです。
実際に父親とか旦那なら最悪でしょうが、客観的にみていると「しょうがないなぁ」と思いつつ、拒絶はできない感じでした。
オ・ダルス(오달수)さん演じるもだからこそ力を貸してくれたのではないかと思ったり。
この作品は、ここ20~30年続いている、韓国のお父さんたちの風刺でもあります。
だからこそ、最後のシーンとタイトルの皮肉に納得できる。
やくざとして生きることの悲哀より、父親としての悲哀に悲しさも寂しさも愛しさも感じました。
そうそう!
序盤で出てくる、ソン・ガンホさんとオ・ダルスさんの食事のシーンが笑えます。
「よくお店のおばさんも本気で怒らないなぁ」と思いましたが、子供の頃からの常連なので許される範囲だそうです。
あと、個人的に意外だったのは、音楽を担当されたのは大好きな菅野よう子さんでした!
レッスンで映画について話したときに出てきた単語、表現
소꿉친구 幼馴染み(男女)
소꿉놀이 ままごと
소꿉장난 ままごと
男の子同士の幼馴染みは違う表現があると言われ、聞いても「ここ(カフェ)では言えませんっ!」ときっぱり!
後日気になって調べたら…なるほどね
불알친구 幼馴染み → (直訳)キンタマ友達
놀이터 遊び場
모래사장 砂遊び場
ままごとつながりで出てきた単語たちです。
ありきたりとは違う意味で「韓国でよくある映画」と表す表現は
한국 영화에서 많이 있는 내용 韓国映画でよくある内容
한국 영화에서 흔히 있는 내용
풍자 風刺
조폭이 되다 (直訳)暴力団になる → やくざになる
조직폭력배 (直訳)組織暴力団 → やくざになる
以下は今回の映画のなかで出てきた単語の中でも、核となりそうな表現です。
기러기 아빠 雁のお父さん
(韓国に残って、留学した息子と母親に仕送りする父親、たまに家族に会いに行く)
펭귄 아빠 ペンギンお父さん
(기러기 아빠とほぼ同じだが、家族に会いに行けない父親)
갈매기 아빠 かもめのお父さん
(地方に残って、ソウルに上京した息子と母親に仕送りする父親)
細かく種類が違いますが、ペンギンなどは最近出てきたようです。
철새 渡り鳥
단신부임 単身赴任
家族と離れて父親が単身生活する表現は漢字でもありますが、広い意味で기러기 아빠を使うことが多いそうです。
돈 버는 기계 (直訳)お金を稼ぐ機械 → 働きマシン=父親
임펙트 インパクト
今回幼馴染みとしていい味を出ているオ・ダルスさんは、なんといっても「オールドボーイ」でインパクトが大きかったという話から出た単語です。
누가 누군가 모르겠다 誰が誰だか分からない
先生がこの作品を観たのは大分前だそうで今は記憶が定かではない部分もあるとか。
まぁ、10年以上前に公開されてますからね。
멍청이 아버지 (直訳)ばか親父 → ダメ親父
백수건달 ならず者、一文無しのゴロツキ
집에서 놀고 먹는 남자 (直訳)家で遊んでばかりいる男 → 親のすねかじり
最後のシーンのソン・ガンホさんは素晴らしいが、リアルすぎて寂しいと話すと
「今の韓国のお父さんなんて、皆似たようなものですよ」とおっしゃってました。
でも、ここまでではないとしても日本も同じかも知れませんね。
せつなく感じながらも笑える作品、興味のある方は是非!
さて、今回はここまで!
今日も見てくださってありがとうございます!
また、宜しくお願いします