好きな漫画で韓国語の会話表現を楽しく勉強
안녕하세요?
oulmoon입니다.
今回も漫画を使って、韓国語の会話表現などを勉強するレッスンのまとめです。
今回使うのは一昨年行った韓国旅行で購入してきた人気漫画「深夜食堂(심야식당)20」!
少し前に19巻も読み終わりましたが、楽しく読めたので引き続きテキストのひとつとして「심야식당」を使っていきます。
日本語版と比較しつつ、韓国語に訳されることで出てくる面白さや違和感も楽しんでいます。
ネイティブからみたら「?」となる表現は日本人だと気付きにくい点もあるので、それも教えてもらいつつ…会話表現ならではの表現も紹介しています。
ちなみに発音は심야식당[심냐식땅]となりますよ。
さて、今回も第269夜のお話です。
今回に限らずですが、この作品のようにオムニバス形式の作品は韓国語では단편 얘기/단편 스토리といいます。
もちろん옴니버스(オムニバス)もあります!
今回も군오징어
・굽다 焼く
・오징어 イカ
日本語だと「焼きイカ」です。
私の「イカ焼き」の思い出の1つは前回書きましたが、大人になってこらもう1つありました。
学生になって夏にビアガーデンでアルバイトしたときのこと。
そこではイカ焼きも売られていたのですが、私は調理には担当していなかったので料理は出来上がったものしか見ていませんでした。
それにどの料理もそれなりに美味しそうだったので、「今度仕事抜きで利用したいなぁ」なんて思っていたのですが…。
一緒にバイトしていた友人から「俺、イカ焼きはもう絶対買って食べたくないんだよね。」と。
理由を聞いたら、「昔夏祭りでイカ焼きを売ったことあるんだけど、その食材となるイカの状態が『自分だったら絶対に食べない』ってくらいの状態だったから」とのこと。
たぶん外国から凍った状態で輸入してるはずだけど、それがよっぽどだったのかな…。
その気持ちも分からんでもない。(中国で上半身裸でキムチつけてたニュースとか衝撃的だったし)
それを聞いて以来、なーんとなく屋台のイカ焼きとか大量に安く仕入れているであろう場所でのイカ焼きは自分からは食べないようになったのでした。
とまぁ、普段は自分からは食べない料理の1つですが、今回のお話を読んだら久々に食べたくなってきた…。
こうなったら、自分で作るしかないかなぁ…。
さてさて、それでは本編を読んでいきますが、第269夜も画像無しです。
画像ありで気になった表現の部分だけあげるより、画像無しで文言を全部いれた方がニュアンスは伝わるかと思い…。
全部読んだ方が韓国語ならではの会話表現もより分かるし、それを自分で書いた方が私自身も復習になるなと思っています。
画がない分、見にくいかもしれないけど🤔
また、セリフなどが多くなる分、1話分を全部書き写すのは時間がかかるので、2回に分けております😅
▼前回分(前半分)
韓国語で「色々あるんだね」「おつりはとっといて」って何て言う?漫画「深夜食堂(심야식당)」で楽しく勉強♪
第269夜(後半)に出てきた内容、単語、表現
※♪つきは擬音です。
마스터: 그럼 그렇게 할까? 그럼 무슨 요일도 하지?
여성: 금요일! 주말 저녁이요.
코미치: 찬성.
마릴린: 나도.
시마 짱: 나도 찬성.
자막: 그렇게 해서.
벽보: 금요일 한정 군오징어 750엔
여성: 안녕하세요.
마스터(마음의소리): 그녀는 사치 씨라고, 대학병원 의사선생님이래.
・このページで気になった単語はなし!
(前回、常連たちからイカ焼きを曜日限定でいいから出してほしいとお願いされたマスター。)
「じゃあ、そうするか。さて、何曜にしようかな。」と、悩むマスターにすぐさま一見の彼女が「金曜日!週末の夜。」と提案します。
その場にいた常連3人もそれに賛成。
というわけで、金曜日限定でイカ焼きがでることになりました。
翌金曜日、「こんばんわ」とやってきたのは一見の彼女。
名前をサチさんと言って、大学病院のお医者さんだそうです。
군오징어를 덥석 물어뜯는 사치 씨.
마스터(마음의소리): 그날은 내내 비가 내려 금요일 치고는 조용한 밤이었다.
이넌 날엔 추억 이야기를 하고 싶어지나 보다.
사치 씨: 군오징어는 입을 쩍 벌려서 물어뜯어야 제일 맛있다고 그 사람이 그랬어요.
마스터: 그 사람?
사치 씨: 내가 난생처음으로 좋아했던 사람이요.
사치 씨: 의대에 다닐 때, 동네 술집에 야식을 먹으러 가곤 했어요. 거기서 자주 마주치는 남자가 있었거든요?
나이는 내 또래인데 말주도 적고, 왠지 무서웠어요.
・금요일 치고는 金曜日にしては
・名詞+치고는 名詞にしては
・입을 쩍 벌려서 口を大きくあけて
ここの쩍は짝, 쫙ともいいます。
日本語版では「大口をあけて」でした。
・난생처음으로 生まれて初めて
・또래 同年代、同じ年頃の人、ほぼ同じ性質、ほぼ同じ大きさのもの。
彼女が頼んだのはまたしてもイカ焼き。
それを美味しそうにかぶりつきます。
その日はずっと雨が降っていて金曜にしては静かな夜でした。
こんな日は、思出話がしなくなるものらしい。
「イカ焼きは、大口を開けてかぶりつくのが一番うまいってあの人が言ったの。」とサチさん。
「あの人って?」と、マスターが聞くとサチさんは話し始めます。
「私が生まれて初めて好きになった人。」
「医大に行ってた頃、近所の居酒屋に夜食を食べに行ってたの。そこでよく会う男の人側はいてね、年は同じくらいだけど、無口でなんか怖そうなの。」
사치 씨: 그 무렵의 난 엄청 뚱뚱하고 낯도 좀 가리는 편이라, 얘긴 한번도 못 해봤어요.
(회상)
사치 씨: 그러던 어느 날, 우산이 없어 역에서부터 쫄딱 젖으며 걷고 있는데…
(누군가가 우산을 내미는 씬)
사치 씨: 고맙습니다.
사치 씨: 그 사람이 말없이 우산을 씌워주는 거예요.
그 뒤로 ―
(회상 끝)사치 씨: 술집에서 마주치면 조금씩 얘길 나누게 되었고 ―
어느새 그 사람을 좋아하게 되었죠.
마스터: 호오, 그래서?
・낯도 좀 가리다 人見知りする
・쫄딱 젖다 びっしょり濡れる
サチさん「その頃、私すごく太ってて、人見知りするほうだったから一度も口をきいたことなかったんだけど、」
(ここから回想シーン)
サチさん「ある日、傘ってなくて駅から濡れながら歩いてたら…」
誰かがサチさんに傘を差し出します。
驚くサチさんですが、「ありがとうございます。」とその相手に言います。
サチさん「あの人が黙って傘さしかけてくれたの。それから―」
(回想終わり)
「居酒屋で会ったら少しずつ話すようになって…気がついたらあの人のこと大好きになってた」と、頬を赤らめながら話すサチさんに「へえ、それで?」とマスターは聞きます。
사치 씨: 너무 힘들어 참지 못하고 고백했요. 어차피 차일 거라는 걸 뻔히 알면서도.
사치 씨: 그 사람이 그러더군요. 자신도 호의는 품고 있지만, 사귈 순 없다, 사는 세계가 다르다, 라고….
마스터: 뭐 하던 사람이었는데요? 그 사람.
사치 씨: 노점상이요. 포장마차에서 군오징어를 팔았어요.
마스터: ?!
사치 씨: 그 사람, 그 술집에선 늘 문어 비엔나소시지만 먹었는데.
밥집 밖에서 담배를 피우는 류 씨.
데―엥 데―엥♪(시계 소리)
・어차피 차일 거라는 걸 뻔히 알면서도. どうせ振られるとよく分かっていながら。
・호의는 품고 있지만. 好意は抱いているが
「苦しくなってどうしようもなくなって告白したの。どうせ振られると分かっていたけど。」と続けるサチさん。
そして「あの人言ったの。自分も好意は持っているが付き合えない。住む世界が違うからって…。」と。
「住む世界が違う」と聞いて気になったのか、マスターが「何やってたんだい?その人。」と聞くとサチさんは「テキ屋、屋台でイカ焼き焼いていたの。」と。
それを聞いて驚くマスター。
ここでピンときたんでしょう。
さらにサチさんが「あの人、いつも居酒屋じゃタコさんウインナー食べてたわ」と教えてくれます。
そんな会話を店の外で黙って聞いている竜ちゃん。
時計は2時を知らせます。
사치 씨: 그러다 갑자기 술집에 통 안 와서…
딱 한 번 먹으러 가본 적 있는 그 사람 노점에 가봤는데, 다른 사람이 굽고 있는 거예요.사치 씨: ‘그 사람 관뒀다’ 라고. 그 뒤로 못 봤어요.
마스터 : 저번에 여기서 류 씨 만난 게 몇 년 만이죠?
사치 씨: 십… 팔 년 만인가? 어찌나 놀랐던지.
사치 씨: 나 모레부터 일 때문에 중동에 있는 난민 캠프에 가요. 한 2년 정돈 못 돌아올 거예요….
사치 씨: 떠나기 전에 꼭 다시 한번 보고 싶었는데, 켄자키 씨….
・어찌나 놀랐던지. どんなに驚いたか。
・중동 中東
更にサチさんの思い出話は続きます。
サチさん「急に居酒屋に来なくなって…一度だけ、食べに行ったことのあるあの人の屋台に行ったら別の人が焼いてて」
サチさん「『あの人辞めた』ってそれっきり。」
マスター「この前竜ちゃんに会ったの何年ぶりだったんだい?」
サチさん「十…八年ぶりかな、びっくりしちゃった。」
そして、サチさんから驚きの話が。
「私、明後日から仕事で中東の難民キャンプに行くの。二年くらい帰ってこれないかな…。」
竜ちゃんが去っていく姿をバックにサチさんの「行く前にもう一度会いたかったな。剣崎さん…。」と言う言葉でこの話は終わります。
今回はまさかの竜ちゃんの色恋話でした。
とはいっても、切なく心に残る終わりかただったけど。
高校時代の不祥事から、竜ちゃんは恋愛どころか人との接し方もとても距離を置いている人のように思います。
ヤクザとなってからは余計にそうでしょうが、それでも短いシーンでも彼の言動から優しい心を感じることが時々あります。
それを改めて今回の話で感じました。
彼女が昔話をしているとき、めしやに入ろうと思えば入れたはず。
でもそのまま立ち去った。
彼の美学を大切にしてるんでしょうね。
それでも思い出のイカ焼きが目の前にあれば、やっぱり食べてしまう。
そしてそれは彼女も同じ。
思い出のイカ焼きの匂いから彼に会えたけど、無理に彼を追いかけず自分の思いより彼の思いを大切にした。
いつかは再会してほしいけど、またすれちがう二人なのかな…。
今回も色々考えさせられるお話でした。
基本的に方言や、日本語をそのまま訳しているので分かりにくい部分もありますが、会話表現として触れるにはいい作品だと思います。
画像を載せていないので、表現的に分かりにくかったらごめんなさい。
ちゃんと表情とかニュアンスも知りたい方は、日本語版だけでもぜひ購入してみてくださいませ。
本当は、興味のある方は是非韓国語版も手に取っていただきたいのですが🤔
ストイックな勉強に飽きたら、自分の好きな分野の単語や表現から楽しく覚えるのも長続きのコツです!
そこから韓国の文化や歴史などまで分かることも多いですし。
楽しみながらレベルアップしていきましょう!
では、今回はここまで!
今日も見てくださってありがとうございます!
また、次回の更新でお会いしましょう