안녕하세요?
oulmoonです。
今回は韓国映画のご紹介です!
めちゃくちゃ長いので、さっさと本題に行きます!
他人事なら面白い?!いろんな意味で超お勧めな映画
韓国映画「完璧な他人(완벽한 타인)」
出典:http://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=117910#1271258
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映画情報
韓国公開:2018年10月31日
日本公開:2019年11月15日
上映時間:116分
ジャンル:コメディ
キャスト:
ユ・ヘジン:カン・テス(弁護士)
ヨム・ジョンア:スヒョン(テスの妻、専業主婦)
チョ・ジヌン:ソクホ(美容外科医)
キム・ジス:イェジン(ソクホの妻、精神科医)
イ・ソジン:コ・ジュンモ(飲食店社長)
ソン・ハユン:セギョン(ジュンモの妻、獣医)
ユン・ギョンホ:ヨンベ(体育教師、独身)
ジウ:ソヨン
【概要】
「観客動員数13日連続第1位」「7週連続トップテン入り」
人とは、どれだけ愛している相手にさえも、どれだけ親しい旧友にさえも、「秘密」を隠し持っている生き物である
イタリアのアカデミー賞といわれるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞・脚本賞を受賞したイタリアのブラックコメディ映画『おとなの事情』(2016年)のリメイクした話題作。
久々に再会した7人の男女が始めたあるゲームによって、楽しい宴が次第に修羅場と化していく様をコミカルに描いており、予測不可能なストーリー展開は必見!
出演はユ・ヘジン、ヨム・ジョンア、チョ・ジヌン、イ・ソジン、キム・ジス、ソン・ハユン、ユン・キョンホなどオールスターキャストが集結し、スマホのせいで右往左往する大人たちを個性豊かに演じ、大爆笑を誘っている。
監督は「王の涙 イ・サンの決断」などのイ・ジェギュ。
【あらすじ】
豊胸整形医ソクホ(チョ・ジヌン)と精神科医のイェジン(キム・ジス)夫婦の新居に集まった40年来の幼馴染とその妻たち。
亭主関白で保守的な堅物の弁護士のテス(ユ・ヘジン)と貞淑な専業主婦スヒョン(ヨム・ジョンア)。
新婚ホヤホヤのイケメン社長ジュンモ(イ・ソジン)と獣医師の若妻セギョン(ソン・ハユン)。
新恋人を連れてくるはずが、一人でやって来た教師ヨンベ(ユン・ギョンホ)。
久々の再会を喜び、変わらぬ友情や夫婦愛を確かめあいながら楽しい時を過ごす彼らは、はたから見れば「完璧な友人」に見える。
パーティーも中盤、自分たちの間には隠し事がないことを証明するために、ソクホの妻イェジン(キム・ジス)があるゲームを提案する。
それは「今からスマートフォンに届く電話やメールを全員に公開する」というもの。
やましいことのないはずのメンバーは、全員スマホロックを解除するが…。
そこから次々と届く着信やメールに次第に気は変わっていく。
他人に知られたくない「大人のウラ事情」が露わになり、楽しいはずの宴は想像を絶する修羅場と化していく―!!
우리 게임 한 번 해볼까? 다들 핸드폰 올려봐.
저녁 먹는 동안 오는 모든 걸 공유하는 거야.
전화, 문자, 카톡, 이메일 할 것 없이 싹!오랜만의 커플 모임에서 한 명이 게임을 제안한다.
바로 각자의 핸드폰을 테이블 위에 올려두고 통화 내용부터 문자와 이메일까지 모두 공유하자고 한 것.
흔쾌히 게임을 시작하게 된 이들의 비밀이 핸드폰을 통해 들통나면서 처음 게임을 제안했던 것과는 전혀 다른 상상치 못한 결말로 흘러가는데….
상상한 모든 예측이 빗나간다!ねぇ、ゲームをしてみましょうか?
みんなスマホを出してみて。
夕飯を食べる間に来るすべてのことを共有するの。
電話、携帯メール、カカオトーク、Eメールを問わず、すべて!久しぶりのカップル会で1人がゲームを提案する。
各自の携帯をテーブルの上に置いて
通話内容からメールと電子メールまで、すべて共有しよう」と述べた。
快くゲームを始めた彼らの秘密が、携帯電話を通じて明るみになり、
最初にゲームを提案したのとはまったく違う想像もつかない結末へと流れるのだが….想像した全ての予測が外れる!
出典:https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=117910#1271257
[ GAME RULE ]
<완벽한 타인>
핸드폰 잠금해제 게임 방법
1단계, 가까운 친구들과 함께 테이블에 둘러앉는다.
2단계, 저녁식사를 시작한다.
3단계, 모두 핸드폰을 테이블 위에 올려놓는다.
4단계, 저녁을 먹는 동안 오는 문자, 전화, 카톡 모든 것을 공개한다.
5단계, 완벽한 친구들, 이제 완벽한 타인이 된다!ケータイロック解除のゲーム方法
1段階、親しい友達と一緒にテーブルを囲んで座る。
2段階、夕食を始める。
3段階、全て携帯電話をテーブルの上に載せる。
4段階、夕食中に来るメール、電話、カカオトークのすべてを公開する。
5段階、完璧な友達が、これからは完璧な他人になる!
【感想】
ブラック過ぎて目が離せない!
あらすじを見た時点で、「これが面白くないわけない!」とは思っていましたが、次に何が暴露されるのかという緊張感に絶妙な演技が合間って2時間をあっという間に感じるほどの面白さでした。
最初から何か隠している雰囲気満載の7人。
そんな彼らの織り成すブラック・ジョークがめちゃくちゃ効いてます!
特に秘密がない人でも、やっぱり何となく怖ろしいゲームです。
ましてや、誰にも言えない秘密がある人、浮気をしている人、誰かの悪口を言っている人は絶対にやっちゃダメなゲーム。
自分はやましい事がなくても、旦那さんや友人だと思っていた人の本心が痛いほど分かってしまう恐ろしいゲームです。
笑える程度の小さな嘘くらいなら「それもまたいい思い出」程度の傷で済みますが、どぎつい嘘だろうが何だろうが容赦なく暴露されていくので観ているこっちもドキドキでした。
まぁ、そんな緊張感もあってかほぼ全てのシーンがソクホの家のダイニングルームなんですが、最後まで飽きずに見れました。
その関係性は、嘘をつくから壊れるのか?壊れそうだから嘘をつくのか?
出演する役者さんの面子を見れば、期待してしまうのも当然のメンバーではありますが、やはり素晴らしかったです!
出典:https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=117910#1270807
特に、コメディ映画には欠かせない俳優といえば、ユ・ヘジンさん!
今回は亭主関白で気難しい弁護士なので「彼特有のユーモラスは封印か?!」と思っていましたが、シリアスなシーンもしっかり演じつつも今回もコメディ感はきっちり楽しめます。
ラストまでみて感じたのは、監督はユ・ヘジンさん(もしくはテス役)に思い入れが強いのかな?と感じるほど彼が一番ピックアップされているように感じました。
気のせいかな?
とはいえ、名優は彼だけではありません。
さすがのベテラン揃いで出演者全員がキャラクターをしっかりと理解し、その上で秘密もちゃんと消化しているからこそ細かな演技が活きています。
7人の中では唯一若手となるセギョン役のソン・ハユンさんは、先輩たちの中でも堂々とした演技で安定感がありました。
一見「可愛くて守りたくなる女性」という女性の中でも「サム・マイ・ウェイ」のペク・ソリとは一味違ったキャラクターを演じています。
また、エンドロールで目を凝らせば気づかれると思いますが、声でのカメオ出演にイ・ソジンと親交のある大御所俳優イ・スンジェや、日本でと人気のソン・ホジュンが出演しています。
これから観る方は、是非耳を意識して聞いてみてください!
そんな存在感十分の名優たちが演じるキャラクターや人間関係ですが、性格もまったく異なるキャラクターそれぞれが持っている「秘密」はやはり多彩です。
(ネタバレになるのでざっくりとしか書きませんが)
まずは舞台となる家の主人、ソクホ・イェジン夫妻。
出典:https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=117910#1270812
優秀な美容外科医の上に、料理も完璧にこなし、仕事に忙しい奥さんとかわいい娘にとても理解のあるソクホの秘密。
名医として名を馳せているだけでなく、一人の女性としても魅力的なイェジンの秘密。
二人の秘密は種類としては全く異なりますが、「この嘘がばれたら確実にこの一家は終わりだ」という意味では重さは同じかも。
また、家族だからこそ知らない秘密もいくつかあり、それが明るみにでることで絆が深まったり傷ついたりします。
嘘の内容の重さと干渉しないようにとっている距離感が、嘘がばれる前から「他人感」を醸し出していたように感じます。
続いて、いかにも古風な関係のように見えるテス・スギョン夫妻。
出典:https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=117910#1270811
この夫婦の関係性から積み重なった嘘は、日本でも韓国でも一昔前の亭主関白な夫婦なら共感されやすくもあり、「仕方ない」と思われがちなものかもしれません。
「所詮夫婦なんてとの繋がらない他人だ」をそのままあわらしたような2人ですが、逆にいえば、この夫婦は一番「嘘をつかなくても平和が成り立つ関係性」に変えることができる気がしました。
もう少しだけお互いの時間を持つことができれば、もう少しだけ本音で話すことができれば、根っこにある問題は解決するんじゃないかと。
この2組の夫婦に関しては、日々のコミニュケーションの大切さを改めて感じさせられた気がします。
そして、残る一組の夫婦。
いちゃつきぶりがいかにも危なげなジュンモ・セギョン夫妻です。
出典:https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=117910#1270815
この2人に関しては、ある意味分かりやすい嘘でしたが、セギョンの仕事に対する誠実さとジュンモのチャラさが予想以上で驚きました。
このカップルが抱える嘘は、個人的には「この2人が結婚しなければこんなことにはならなかったのでは…」と思わずにはいられません。
それをいっちゃあおしまいよ的な感もありますが。
イ・ソジンさんのバラエティなどで見せる感じと作品中に感じが全く異なるので余計に面白かったです。
最後は独身のヨンベ。
出典:https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=117910#1270816
彼の嘘は、彼がなぜ恋人を連れてこなかったのかに大きく繋がっています。
どの嘘もつくことに様々な理由はありますが、彼の場合はより考えさせられました。
そして、ある理由からヨンベの嘘をテスがかばうのですが、結局ばれてしまい放った言葉も印象的だったな。
「2時間だけ彼の代わりになってみたけど、大変だった」
テスのこの言葉は、ヨンベの嘘から現場の修羅場化が高速化しただけにかなり重く深い一言だったように思います。
個々の悩みだけではない、社会としても描いているように感じられて考えさせられたんですよね。
また、40年来の親友同士のはずが、それぞれの秘密を知っている人と知らない人がいたというのもリアルな感じがしました。
ソクホの秘密をテスだけは知っているシーンは、「物事によってはどんなに親しくても話せる人と話せない人がいるよな…」と。
それとはまた別の意味で仲間はずれになってる人もいて、そこもリアルな人間関係を見せつけられた気がしましたけど。
リアルに感じたといえば、本作に出てくる「嘘」についても感じたことがありました。
それは、全ての人が共感できる「許容範囲の境界線」の他に、個々に持っている「善悪の境界線」や個々の「経験値よる境界線」などによって、出てくる嘘に一つ一つに対するジャッジは異なるかもしれないということ。
こんなことある意味当たり前かもしれませんが、改めて一般的な常識と個々に持っている道徳心というのには差異があると思ったんです。
ついでにご紹介しますが、私が印象的に感じたシーンはソクホの娘との電話での会話。
親子の関係性が、まるでパーティーで明るみになった7人の関係性とは正反対のようで、人生の先輩として伝えたソクホの言葉も素敵でした
実は、私も亡き父と二人だけの秘密を持っていて。
もしかしたら、母も知っていることかもしれないけど、学生の頃に父にしか相談できなかったことを打ち明けたところ、父として責任ある行動を取ってくれたんです。
その時の姿を今でもはっきりと覚えているのですが、映画の中の娘さんも父親の頼もしさと優しさをいくつになっても思い出すんじゃないかなと感情移入しました。
この世界の個人情報は、スマホやSNSの発達で二極化してきた
この作品全体を通して、最近感じていたこと改めて考えたので書いておきます。
作品紹介にも出ていたフレーズ「疑惑が不信を生み、『完璧な他人」』になる」
この言葉からふと思い出したのは、韓国バラエティ「ヒョリの民宿2」でヒョリさんが言われていた言葉。
「昔は番号の通知設定がなかったから、誰から電話がきたのか電話をとるまでわからないってことが当たり前だった」
「誰からの電話だろうってドキドキしたのに、今は昔に比べてロマンがなくなった」的なことを言われてたんですよね。
これ、一見ニュアンスが異なるようで、この作品に通じる部分があるかもと思ったんです。
現代はSNSやスマホの発達によって、個人の情報が隠しにくくなってきています。
SNSで情報を発信することでより多くの人と繋がる可能性は飛躍的に拡大してきました。
何の気なしに投稿したものでも、一度SNSにのっかってしまえば思いもよらない人にまで伝わってしまったりします。
更には「常に見られてる感覚」「常に知られている感覚」がどんどんリアルになり、意識せずにはいられなくなったりすることも。
これはSNSで情報を公開していない人でも、スマホなどで「既読」から次のアクションを期待される感覚なら共感するかもしれません。
「既読になっているのになぜすぐに返事がこないのか」と無駄に不信感をもたれるとか、知らず知らずのうちに行動を把握されているような息苦しさ。
「連絡する」行為が形に残ることが増えているので(着信・発信履歴やメールの内容等々)、スマホひとつで全てを知られる可能性は十分にあります。
昔は多少不便ではありましたが、待ち合わせに遅れても「相手には相手の事情がある」と相手への理解はもう少し深かった気がします。
わからないことを色々とイメージすることで世界がより色彩豊かだったような。
最近は細かな情報から相手を追い詰めることで、世界がより窮屈で不安や怒りなどのネガティブな感情を生み出しやすくなった気がするんですよね。
また、当然ですがその反対にSNSや徹底的に意識すれば「昔よりも隠しやすい」ともいえますよね。
昔のように家電話など共用で使うものが少ない分、誰にも分らないようにコミュニケーションをとることもできます。
その点では、自分だけの深い深い世界を作りやすくなった気もします。
どちらを選んでも、昔に比べてかなり二極化が進んだような今の世界。
もちろん、自分でバランスをとって自分らしく生活すれば便利で自由な世界です。
この作品を観たことで、心を快適に保つためにはいかに情報に踊らされないかが本当に重要だなと改めて感じました。
「大人」って何なんだろう?
ちょっと真面目な話をつらつら書いてしましましたが、もっと単純な疑問を。
嘘っていつからつくようになるんでしょうね。
秘密っていつから持つようになるんでしょうね。
今も昔も人は社会で生きていくために様々なストレスを抱えていて、それに耐えるには誰にも言えないような事で精神のバランスを保っている部分があるのかもしれません。
現実から自分を守るためにうまれた嘘なら、それを暴いても誰も何の得もない。
今が幸せなのが一番!だからパートナーは余計な詮索はせず、現状の距離を保つべき。
それでこそ「正しい大人」と言えるはず。
いや、心から愛している相手に秘密をつくるなんていいはずがない。
自分の全てをさらけ出し、相手の全てを受け入れられてこそ平和で幸せな関係性のはず。
それでこそ「本当の愛を知る大人」と言えるでしょう。
どちらの意見にも、正しいかもしれないし、そうではないかもしれない。
その答えは、観た人次第といえるのではないでしょうか。
だって例え嘘がばれたとしても、全てが悲惨な結末に繋がるとも限らないのですから。
とっても深いラストの言葉
映画冒頭にイェジンが娘に言っていたセリフが印象的なんです。
「嘘というのは自分を騙すことになるのよ。自分をダメにしていくの」
娘に説教しているイェジェンの嘘は一番多かったのかもしれません。
ラストに出てくる締めの言葉
「人は誰でも3つの生活の場を持つ
公的な生活、
私的な生活、
そして秘密の生活…」
深く考えさせられる反面、コメディー的な要素もふんだんで、下ネタあり、単純な掛け合いや口喧嘩やに笑えたり、楽しいシーンも多い作品です。
韓国映画ファンじゃなくても楽しめる作品だと思うので、興味のある方は是非!
イタリア映画のリメイク版でもあるので、韓国版との違いも比べてみようと原作はレンタルリストの一番上で待機中です
では、今回はここまで!
相変わらず下手くそ文章ですが、長々お付き合いいただきありがとうございます!
【閲覧注意!超ネタバレ】
最後に、見たい人だけにラストのネタバレを。
かなり波乱な状態だったのですが、最後は結局どの夫婦も独り身もハッピーエンドのような不思議な終わり方を遂げます。
その理由は、ゲームを始めたところからは「もしもこのゲームをやっていたら」の想像の世界だったから。
いや、月の満ち欠けでストーリーが分かれているので、パラレルワールド的な扱いなのかもしれませんが。
どちらにしてもラストは「ゲームをしなかった世界」が繰り広げられます。
秘密をもったまま日常に戻るのが、また違う恐怖と家族のリアル感がでていて面白い結末でした。
そんな終わり方だったからこそ、上のようなことを長々と考えたともいえるかも。
さて、改めて、あなたならどちらの世界を選びますか?
今日も見てくださって、ありがとうございます!
また次回の更新でお会いしましょう