안녕하세요?
oulmoonです。
今回の内容は、最近しょっちゅうネット記事やニュースにまでなっているので、ご存知の方も多いはず
韓国の「超微細粉塵(초미세먼지)=PM2.5」気になる
先日「世界で一番空気が汚れている都市」でソウルが1位、インチョンが2位という結果まで出ていました。
中国よりひどいって…
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コネスト(ミセモンジの便利アプリあり) ⇒ ★
日本の花粉症も発祥している人はかなりきついと思いますが、韓国はもっと大変そうですね。
これまで韓国では微細粉塵のことを「ミセモンジ(미세먼지)=PM10」と呼んでいましたが、さらに粒子の細かいPM2.5のことは「チョミセモンジ(초미세먼지)=超微細粉塵」と呼んで連日その濃度について情報を発信しています。
以前はPM2.5は黄砂などを含む自然から発生する「ホコリの一種」と考えられていましたが、韓国環境省が「発がん性物質」と明言したことで市民の不安は一気に高まっているようです。
日本経済新聞記事(2019.3.5) ⇒ ★
韓国に住んでいる人の健康はもちろん気になりますが、私が同じくらい気になるのは政府の対応。
韓国では、PM2.5は中国の工場から出る環境汚染物質や黄砂が韓国に飛来しているとの見方が多いようです。
ムン大統領は6日、関係省庁に「韓国と中国が共同でPM2.5の低減に取り組む方策を出すよう」と指示して、一案として人工の雨を黄海に降らせてPM2.5を落とす案が出されました。
でも結局は人工降雨は1月の実験では失敗しています
そもそもこの人工の雨が、ムン大統領が求めている即効性のある対策になるかは微妙な気がします。
雨よりずっと細かいのPM2.5が雨の間をすり抜けるのでは…という話も聞きました。
だから例え人工降雨は成功したとても、本当にPM2.5に効果があるかは分かりませんよね。
これ、もし中国との外交が昔のように友好的だったら、もう少し違ったのかなと考えることもあります。
中国政府は「韓国のスモッグが中国から来たという十分な証拠があるのか分からない。原因や対策には科学的に向き合う必要がある」と記者会見で話したとか。
韓国側の主張に対して「こっちのせいにばっかりするな!」と言っているように感じます。
実際、韓国のPM2.5問題は自国の大気汚染の影響も少なくないようですし。
まぁ、その上で「 もし協力できるなら、それは良いことだ」とも言っているそうですが、今の外交関係だと実現性は薄そう…。
どちらにしても、ここまでくると交通的(特に自動車)規制や、外出に関する制限など国内で出来ることもっと積極的に考えたほうがいいのでは…と思ってしまいます。
なにせ命に関わっているんですから!(すでに死者も出ているそうですし)
他国のことばかりいっている場合じゃないですが、政治的にいろんな部分で韓国が悪循環に陥っている気がしちゃうんです。
ムン大統領は2017年の大統領選で、大気汚染問題の改善を公約の1つに掲げて当選しています。(たしか韓国内の約30%分を削減させるとか)
あれから2年近くたちましたが、結果は…さらに状況が悪化してますよね。
今回の件も含めて焦る気持ちもあるのか、文大統領は「今回30年以上の老朽化した石炭火力発電所は、早期に閉鎖することを積極的に検討してください」とも指示しているようです。
でもそんなに簡単に言っちゃって大丈夫かなとも思います。
だって、その結果電気代まで上がったら?
公害を減らすのは大切だけど、それでなくてもムン政権になって経済は悪化の一途をたどっているのに…
韓国の経済状況も気になる
公約つながりで言うと、韓国の経済も気になっています。
ムン大統領の例の公約の一つに「2020年までに最低賃金を日本を上回る1万ウォン(約1,000円)に引き上げる」というのがあります。
最低賃金が上がれば、物価ばかり東京並みに上がっている韓国の国民や国の経済状況も良くなるだろうと考えたのかな…?
そしてこの公約にのっとって、韓国政府の最低賃金委員会は18年の7月に「19年の最低賃金を前年比10.9%増の8,350ウォン(約835円)にすると決めました。
前年から2年連続の2桁アップ!
これは先進国のなかでは突出して高い伸び率です。
その結果、去年の段階で既に経済状況はこれまで以上に最悪になってしまいました。
なぜなら、
低賃金が急激に上がる ⇒
自営業や中小企業の経営者は人件費で大打撃をうける ⇒
結果的に経営者は自分の労働時間でカバー(過労状態の悪化) ⇒
労働者は就職率がますます悪化
…という状態を招いたから。
私みたいな無知でも想像できる流れなのに…大企業のことばかりに意識がいっていて、下々には目が向けられないのかな?
それとも私などでは考えも付かないような深い推測と検討のもと、実行した施策だったのかな?
とにかく2018年の時点でこうですから、当然この公約は達成できるはずもなく…実際にその年に「公約は実現不可能」として大統領が陳謝しています。
でも陳謝したからといって、現状が解決されるわけはありません。
この雇用問題をカバーするために、政府は今度は税金を上げて低所得者や高齢者に所得を補うという情報も聞きました。
大統領だけがすべて悪いわけではないでしょうが、政府はもう少しちゃんと検討して実行しないと「ますます国民が生きづらい国になっちゃう~」と勝手に心配しています。
私は日本人なので、今の日韓の関係にだってそれなりに心を痛めていますが、それはひとまず置いておいても!
せめて自国の国民がもう少し未来に希望を持てる国を目指してほしいな…。
諦めるしかない未来なんて、苦しいだけじゃないですか…なんて偉そうなことを思っています。
ちなみに、これまでの大統領の言動から文大統領はムン災害と一部で呼ばれています。
ムン災害(ムン・ジェアン)と文在寅(ムン・ジェイン)。大統領の名前と発音が似ていることから、ムン災害と呼ばれるようになったようです。
個人的には재인(ジェイン)と인재(人災)が似ているから災害と訳して使っているという取り方もありな気もしますが、どちらにしてもひどい言われようです。
他にも「ムン・ジェアンはムンジェ(문제=問題)だ」とという皮肉を含んだ言葉遊びもあるとか。
そう言いたくなる国民の気持ちもわかりますけどね。
今回は微細粉塵の話から始まって、なんだか堅苦しいことを書いてしまいました。
でもせっかく韓国のことに興味があるなら「韓国の現実」を知っておくのも大切ではないでしょうか。
ちなみに、PM2.5の件は会話レッスンでも話したので、それにまつわる単語や参考に読んだ記事もご紹介しておきます。
방사능 放射能
5배 위험해 된다 5倍危険になる
あくまで先生からの情報ですが、放射能の何倍も人体に影響があると言われていました。
そこまで深刻かは分かりませんが、微細粉塵も含めて大気汚染で世界で6人に1人がなくなっているなら、あり得なくないかもしれません。
방콕 家でじっとしていること
この単語、元は休暇を海外などで過ごす人に対して、家で過ごす人のことを表したいた造語でした。
詳しく説明すると
방에 콕 박하다 (直訳)家にぎゅっとうたれる → 外に出ず家でじっと過ごすこと
박히다は못이 박히다(釘がうたれる)などでよく使われますが、釘でうたれるとしっかり固定されるように「家でじっとしている」ことをいいます。
これを略すと방콕
これが表記も発音も、海外旅行で人気のタイの首都、バンコク(방콕)と同じなんです。
そのため海外(バンコク=방콕)に行く人と正反対の意味を文字って作られました。
しかし、今やPM2.5のせいで外に出られずじっとしている状況にも使われているようです。
なんだか悲しい…
以下の記事は昨年のものなので情報が少し古いですが、これを読むだけでも異常事態が伝わると思います。
世界に広がるミセモンジについて(韓国語) → ★
대기오염 大気汚染
종합대책 総合対策
대폭 강화 大幅強化
こんな状況なので、5月の韓国旅行もとりあえず保留です
近々韓国に行かれる方は、情報をよく確認して万全の態勢で行って下さいね!
では、今回はここまで!
今日も見てくださってありがとうございます!
また、よろしくお願いいします