안녕하세요?
ここ数ヵ月、いくつかのCSで流れていた韓国映画「尚衣院(상의원)」。
ハン・ソッキュ(한석규)さんが出演しているのも気になりましたが、謳い文句にも惹かれました。
衣装制作費だけで約1億円(総制作費7.2億円)かけて作られた…というのですから、どれほどのハンボク(한복)が出てくるのかとワクワクして見ました。
韓国のWikipedia → ★
Daum(ネタバレあり) → ★
日本語での紹介はそんなにありませんでした → ★
(映画関連会社なとでの紹介はあるけど、公式に詳しく紹介されている感じは少ないかも…。)
2014年に公開された作品です。
朝鮮王朝の衣服を担当する部署「尚衣院(サンイウォン)」を舞台に苦労人の伝統職人と新進気鋭の天才デザイナーの対決と、宮中のスキャンダルを描いた歴史ドラマです。
ざっくりあらすじ
低い身分でありながら、その才能を買われ幼少の頃から尚衣院で働いていたドルソク(ハン・ソッキュ)は長年の功績により半年後に両班になれることが決まっていた。
しかし、ある出来事から王妃(パク・シネ)が王(ユ・ヨンソク)の衣服を台無しにしてしまい…。
1日で修繕は不可能と依頼を断るドルソクに代わり、街中で人気の天才仕立師のゴンジン(コ・ス)に王宮入りを要請。
その出来映えに王も至極ご満悦だが、その反面ドルソクは…。
韓国の評価は…
最初に書いておくと、韓国での評価は高くない作品です。
先生いわく、今までにハンボクについて描かれた映画がなかったことや、ラストの終わりかたが韓国人好みではないのも関係しているかも…と、言われていました。
たしかに、日本人の方が最後までしっくりとくる内容かもしれません。
終わりかたがとても静かで、寂しさが漂う作品です。
でも、面白いと思う要素も沢山出てきます。
「王朝の衣装」や「孤独な王の苦悩」、「デザイナー対決」「許されざる愛」「政治的争い」など、ありがちですがだからこそどう描かれるのか気になるシーンも沢山あります。
逆に言うと、色々詰め込みすぎて一つ一つが薄くなった感もあります。
とくに最後にドルソクとゴンジンが直接会話するシーンなんて、もう少し踏み込んでほしかったな。
一人一人の思いをもう少し丁寧に重ねていって、無理ならいくつかの要素は削ってでも充分いい作品になる気もしました。
とはいえ、さすがに名優揃いです。
王様の一瞬にして気持ちが変わる瞬間とか、ドルソクのゴンジンに対する羨みと妬み、ゴンジンの切ないまでの想いなど…すごく引き込まれました。
ハンボクの歴史についても知ることが出来るし、その変化も面白い。
賛否両論あると思いますが、王妃がゴンジンの仕立てた衣装で宴に参加したときのあの美しさは…。
それまで王や側室に冷遇されていた王妃が、堂々と王のもとへ歩み行く姿は胸がスーっとしました。
その美しさに「光の道」という言葉が頭を駆け巡ったほどです。
上にも書いた通り、いろんな要素が絡み合っているし、ネタバレしたくないのであまり詳しくかけませんが。
ちなみに、この作品は実話ではないようす。
でも背景からして英祖(ヨンジョ)と王妃・貞聖王后がモデルではないかと言われています。
政治的な内容や、王の立場からその時代が推測されるようです。
実話ではないにしろ、ある程度モデルがいたからああいう終わりかたになったのかもしれませんが、割りきって王妃の存在感などもっとはっきりさせれば、より魅力的に出来たかもしれませんね。
とはいえ、何度も書きますが面白い作品です!
気になる方はぜひ!
さて、今回はここまで!
今日も見てくださって、ありがとうございます!
また、よろしくお願いします