好きな漫画で韓国語の会話表現を楽しく勉強
안녕하세요?
oulmoon입니다.
今回は漫画を使って、韓国語の会話表現などを勉強するレッスンのまとめです。
一昨年行った韓国旅行で購入してきた人気漫画 「深夜食堂(심야식당)19」!
18巻も楽しく読めたので、引き続きテキストのひとつとして使っています。
日本語版と比較しつつ、韓国語に訳されることで出てくる面白さや違和感も楽しんでいます。
ネイティブからみたら「?」となる表現は日本人だと気付きにくい点もあるので、それも教えてもらいつつ…会話表現ならではの表現も紹介しています。
ちなみに発音は심야식당[심냐식땅]となりますよ。
さて、今回は第260夜のお話です。
今回に限らずですが、この作品のようにオムニバス形式の作品は韓国語では단편 얘기/단편 스토리といいます。
もちろん옴니버스(オムニバス)もあります!
今回は문어김치
日本語だと「タコキムチ」です。
日本で「タコキムチ」というと、わたしは2種類思い浮かびます。
一つは今回の作品に出てくるようなタコと白菜のキムチをあえたもの。
もう一つはタコのキムチ。
韓国では前者の料理もありますが、どちらかというと後者の方が多いようです。
言い方も違います。
タコのキムチ = 문어 젓갈
つまり、タコの塩辛。
先生曰く、タコの塩辛と言っても唐辛子の粉やニンニク、ネギ、ゴマ、ごま油などを加えたものであえるそうで、生臭くなく食べやすいといわれてました。
あ、タコキムチがあるならば、イカキムチ(오징어 젓갈)も、もちろんあります!
▼物によっては内蔵などであえるものもあるみたいですが…。
上のネット情報にもあるように、アミの塩辛などはキムチに入っていたり、ポッサムを食べる時などに出てきたりと結構よく見かけますが、あれは確かに「発酵食品」というイメージがあります。
塩辛いけど、少しだけ食べるなら体にも良さそうですね。
今回の「タコキムチ」は違いますが、また젓갈も色々食べてみたくなりました。
第260夜に出てきた単語、表現
・초저녁 宵の口、夕暮れ
・반질반질 つるつる、つやつや、ピカピカ、すべすべ、
・민둥산 はげ山
민둥산はおじさん世代しか使わないそうです。
若い人たちは대머리を使うそう。
ちなみに日本語版では「반질반질 민둥산」の部分は「ツルツール」となっています。
・소싯적엔 若い頃は
・머리숱 髪の毛の量
・지금은 흔적도 찾아볼 수 없는데? (直訳)今は痕跡も見られないけど? → 今はみる影もないけど?
日本語版では「今じゃカゲもカタチもないけど」
・맨 一番、すべて、すっかり、ことごとく
・마땅한 일감도 없이 これといった仕事もなく
・입에 풀칠하려니. やっと飢えをしのぐ暮らし、口過ぎ、糊口(ここう)
日本語版では「食うや食わずで」
・온더록이요. オン・ザ・ロックで。
・명 짧아 보이다 (直訳)寿命が短く見える → もうすぐ死にそう
なかなかすごい表現ですね。
・후처로 들어가자마자 後妻に入ったらすぐ
・취집 활동 (意訳)婚活
これは‘취직 대신 시집’からきています。
意味は「就職の変わりに嫁に行く」
つまり、就職活動が嫌だったり困難で結婚したり、就職したけど仕事が嫌で結婚することです。
・후처 사업이라…. 後妻業か…。
さすがに言わない表現だそうです。
・왜이러실까, 듣는 사람 민망하게! (直訳)なんでこうされるんだろう、聞いた人が心苦しく! → やめてよ、人聞きの悪い!
・소싯적엔 若い頃は
・완전 딴 사람이야…. 全く別人だよ…。
・날 용케도 알아봤네? 私のことよく分かったわね?、よく気づいたわね?
・처자식 딸린 남자 妻子持ちの男
・항암제 抗がん剤
・귀신같이 (直訳)お化けのように → 神業のように、気付かぬまに
この表現でよく使われるのは‘귀신같이 알아보다/알아내다’です。
こちらも、まるでお化けや神様のように気付いたら(神業のように)物事を終わらせている時などに使います。
ちなみに上の表現は日本語版では「しっかり」となっています。
・그 말로만 듣던 (直訳)その言葉だけ聞いた → 噂の
現実には見ていなくて言葉だけで聞いているから「噂の」となります。
・관두라고 했건만. 止めろと言ったのに。
・관두다 やめる、やめてしまう
・치사하게. せこいな。ずるいな。けちくさいな。
・치사하다 恥知らずでいやらしい、けちくさく振る舞う、恥ずべきだ、あさましい、さもしい
・목구멍 喉元
・또 오버한다! またオーバーな!
日本語版では「また大袈裟な!」
・말발이 더 세신데요? (直訳)言葉がより強いですね? → 口が達者ですね?
日本語版では「口が達者だなぁ。」
・말발이 세다 幅が利く、口が達者だ、言葉に力がある、言葉に権威がある
気が強くて言葉(遣い)が強いイメージ。
言葉の影響力が強い時などに使います。
・제자가 되다 弟子になる
・공연장 講演場、会場、ライブ会場
・제 독무대를 열었어요. 私の独演会を開きました。
・독무대 一人舞台、独演会、ソロステージ、独壇場、一人相撲
・마누라는 산달이지…. 女房が臨月だし…。
・웃어보긴 笑ったのは
・자식 둘만 딸랑 남겨두고. 子供二人だけ残して。
・’자식만 한 소대, 똥구멍이 배꼽까지 찢어질 정도로 가난뱅이’ (直訳)子供だけで一小隊、肛門がへそまで避けるほどの貧乏人
こんな表現はありません。
日本語を韓国語でニュアンスが伝わる形に訳したようです。
日本語版では「貧乏人の子だくさんで赤貧を貧乏で洗うて煮しめたような男」となっています。
・측량 測量
・도쿄 생활을 접고 東京の生活を畳んで
東京の生活をやめて大阪に行ったということですね。
・아직 한참을 버티겠어. まだ暫くは持ちそうだ。 → まだまだ持つな。
・투덜거리다 ぶつぶついう、文句をいう
日本語版では「ボヤいてた」
今回の話も、なんだかいい話でしたね。
当たり前だけど、人生って死ぬまで分からないし、だから希望を捨てずにその時の最良を尽くしていたら思わぬ幸せがやってきたりするんだなと感じた話でした。
あんな風に楽しく悪口言い合える仲間がいることも素敵だし、いろいろあっても人生の最後に「この人と一緒にいたい」と思える人と過ごせるって本当に幸せだなぁと。
改めて思ったけど、歳を取るにつれて見た目とか若さとか関係なく、お互いの信頼関係とかどれだけしっくりくるかで人生のパートナーと思えるかどうかが決まるんだなとも感じました。
いや、若い頃でもそういう基準で相手と一緒になる人は沢山あると思うけど…。
本当に人生っていろいろ引っくるめて面白く出来てるんだな。
だからこそ、何があってもどこか客観的な目を忘れずに、それを楽しんだもん勝ちなんだなとポジティブな気持ちになれた作品でした。
基本的に方言や、日本語をそのまま訳しているので分かりにくい部分もありますが、会話表現として触れるにはいい作品だと思います。
また、今回はピックアップする部分がちょこちょこあったので全部載せてますが、18巻からは基本的にピックアップする表現以外の部分は極力画像を載せないようにしているので、分かりにくい場合があったらごめんなさい。
ちゃんと知りたい方は、日本語版だけでもぜひ購入してみてくださいませ。
本当は、興味のある方は是非韓国語版も手に取っていただきたいのですが🤔
ストイックな勉強に飽きたら、自分の好きな分野の単語や表現から楽しく覚えるのも長続きのコツです!
そこから韓国の文化や歴史などまで分かることも多いですし。
楽しみながらレベルアップしていきましょう!
では、今回はここまで!
今日も見てくださってありがとうございます!
また、次回の更新でお会いしましょう