分断された南北国家の男たちが前代未聞のタッグを組む、痛快バディムービー!
안녕하세요?
oulmoonです。
結構前に、アジアドラマチックで放送されていたので録画しいた作品です。
出演者の豪華さと内容から製作時から話題になっていたので、観るのをとても楽しみにしていたのですが、この作品で賞をとった三日後にキム・ジュヒョクさんが事故で亡くなるというショッキングなニュースが舞い込み、公開された当時は観る気になれませんでした。
コンフィデンシャル/共助
(写真元)https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=97399#1151357
コンフィデンシャル/共助(Wikipedia) → ★
공조(영화)namu.wiki → ★
공조(영화)daum → ★
北と南の刑事がタッグを組み、史上初の型破りな“共助捜査”が今、始まる!
原題:공조
邦題:コンフィデンシャル/共助
韓国公開日:2017年1月18日
日本公開日:2018年2月
監督:キム・ソンフン
キャスト
ヒョンビン:イム・チョルリョン
ユ・ヘジン:カン・ジンテ
キム・ジュヒョク:チャ・ギソン
ユナ(少女時代):パク・ミニョン
チャン・ヨンナム:ソヨン
他
ジャンル:アクション
観覧等級:15歳以上観覧可
上映時間:125分
【解説】
韓国に逃亡した北朝鮮の犯罪組織を捕らえるため、南北初の刑事コンビが織りなす予測できないチームプレイを描いたアクションエンタテインメント。
特殊部隊の北朝鮮刑事と任務を防がなければならない生計型韓国刑事の“共助捜査”は様々な思惑が交錯して、自体は急展開!
妻と仲間を殺され復讐に燃える北朝鮮のエリート刑事に「王の涙 イ・サンの決断」のヒョンビン、韓国の熱血刑事を「ベテラン」「極秘捜査」「完璧な他人」のユ・ヘジンが演じているほか、「ビューティー・インサイド」「妻が結婚した」で知られ2017年10月に事故で他界したキム・ジュヒョク、アイドルグループ「少女時代」のユナらが出演している。
(写真元)https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=97399#1153434
【あらすじ】
世界の安定は北と南の二人の刑事に委ねられた
偽造紙幣銅版を秘密裏に製作した犯罪組織を追跡している最中に、上官チャ・ギソン(キム・ジュヒョク)の裏切りで仲間と妻を失った特殊精鋭部隊出身の北朝鮮刑事リム・チョルリョン(ヒョンビン)。
銅版を取り返さなくてはならない北朝鮮は、韓国へ逃亡したチャ・ギソン率いる組織を捕らえるため歴史上初の“南北共助捜査”を要請し、その責任者としてチョルリョンをソウルに派遣する。
一方、北朝鮮から国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国側は、処分中だった庶民派熱血刑事カン・ジンテ(ユ・ヘジン)を担当に任命するが…。
合同捜査の裏側では、北朝鮮の内心を探るべく先にチャ・ギソンを捉えるための作戦を計画した韓国が、ジンテにチョルリョンの密着監査を指示していた。
失敗すれば世界を揺るがすほどの機密任務を遂行したいチョルリョンとそれを妨げたいジンテ。
かくして出会うはずのなかった刑事コンビはそれぞれの思惑を胸に凶悪な犯罪組織との戦いに身を投じていく―。
【感想】
やはり役者一人一人がすばらしい
観る前からある程度期待していた作品というのは、逆にがっかりするリスクも高いものですが…
この作品、素晴らしい!
この作品のコメントの大半が「ヒョンビン素敵」だったので、その辺りは観る前からちょっと萎えてたのですが、私はむしろヒョンビンさん以外の出演者に萌えまくりました。
いや、正直ヒョンビンさんはかっこいいですよ!
シークレット・ガーデンなどからも彼の魅力は知っていたし、今超話題の「愛の不時着」
からも相変わらずの人気の高さはうかがえますし。
それを薄々意識していた上で観ましたが、予想を上回る素敵さでした。
(写真元)https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=97399#1143117
表情をほとんど崩さない寡黙な役柄も、激しいアクションシーンや銃撃戦を淡々とこなす姿も、演技全てが美しくみえる。
目に見えている以上に心身共に鍛え上げたからこそ出せとる魅力なんだろうと感じました。
が!
個人的にはそれを上回ったのが、悪役の故キム・ジュヒョクさん。
(写真元)https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=97399#1157429
もう、表情一つでその黒幕っぷりがガンガン伝わってきてすごい!
さらに肉体的にもしっかりと鍛えられ、堂々としたしぐさ一つ一つにオーラが爆発していました。
何年も前から好きな役者さんの1人ではありましたが、この作品を観ている間、魅了されっぱなしでした。
彼を初めてしったのはドラマ「武神」。
その時から演技派なのは感じていたけど、「1泊2日シーズン3」の通称「グテン兄貴」で一気に「役者」としてのイメージが崩れ、映画「ビューティー・インサイド」の切ない役どころでまたハッとさせられ…と、役柄に応じて完全に観る側の印象を変化させることが出きるすごい役者さんです。
そう、すごい役者さんだとは知っていたけど…こんなに色っぽく悪い役を完璧に演じてくれるとは。
ご本人もずっと悪役を望んでいた上での出演なので、余計にヤル気満々だったんでしょうが、素晴らしかった!
ちなみに、本作の演技で第一回THE SEOUL AWARDSの最優秀助演男優賞に輝きました。
と、ついつい、キム・ジュヒョクさんにばかり気持ちがいってしまいますが、もう1人の主役ユ・ヘジンさんも安定の演技力です。
少し前にご紹介した「完璧な他人」とは別人の役柄を見事に演じています。
(写真元)https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=97399#1143122
あらすじにもある「生計型韓国刑事」。
一見、なんのことか分からない方もいるかもしれませんが、見れば「なるほどね」と分かるような庶民っぷり。
「こういう人、いるいる!」と思わせるシーンと、その反面「こんな人、傍にいたら素敵だな」と思わせるシーンが絶妙に相まっていて、さすがの上手さです。
本当にコメディ、シリアス、熱血…なんでもこなせるカメレオン俳優。
一般的には「ブサイク」と紹介されることも多い彼ですが、個人的には「かっこいい」と思えてしまうくらい好きな役者さんです。
これも韓国映画や韓国ドラマのマジックの一つ?
コメディ要素とシリアス要素の絶妙なバランス
ストーリー的には最初から最後まで悪と闘うという単純なものですが、上記したように役者さんたちの演技力の高さとバランスのいいアクションシーンによって飽きがきません。
カーチェイスシーンなど、ハリウッド並のアクションをしているのかもしれませんが、わざとらしく感じさせないのがいい。
(写真元)https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=97399#1146698
スピード感とか規模とか、「実際にはここまでの動きはあり得ない」と「見ていて理解できる」のバランスがいいのかもしれません。
人が亡くなるシーンも、そんなにリアルなものはなかったので目を覆うようなこともほぼ無かった気がします。
ラストも良かったし、一通り全編通して楽しめる、アクション娯楽作品ではないでしょうか。
北と南での共助というと、どうしても「裏側にある政治的な企み」を気にしてしまう私ですが、そういうのを抜きにして楽しめました。
そういう意図が全くないわけではないのだと思います。
でも、単純に「南北統一」をうたうのではなく、北と南の刑事が互いの祖国に関して本音丸出しで言い争うシーンから南北間のデリケートな部分を表現したり、政治的部分にもしっかり焦点をあてつつもそれをエンターティンメントに仕上げている。
全体的にシリアスさは予想より少なかったですが、小出しにしている分逆に気持ち良く観ることができました。
こういう部分も邦画よりはるかに成熟されていると感じます。
所々で出てくるコメディ要素も文句のつけようがないし、前半で出てきた後輩とのちょっとした会話を後半で感動的に回収するなど、展開もうまい。
邦画でも似たようなもはあるかもしれませんが、どうしても収益的なものからあてられた配役になってしまいがち。
でもそこは、韓国映画です。
今回書いた役者さんたち以外の配役の上手さも絶妙だと思います。
役者人の相の厚さはやはりすごい。
あー、結局役者の話しに戻っちゃう(笑)
ちなみにこの作品の撮影監督は『チェイサー』(2008/ ナ・ホンジン監督)、『哀しき獣』(2010/ナ・ホンジン監督)のイ・ソンジェさん。
カーチェイスシーンなど、きれっきれの映像を作り上げています。
北朝鮮の言葉で面白かったこと
(写真元)https://movie.daum.net/moviedb/photoviewer?id=97399#1156496
北朝鮮の人々の会話に所々「?!」と思う単語があって、そこもまた映画を楽しめる要素の一つとなっていました。
たとえば「携帯電話」は「손전화(手電話)」とか。
刑事のことを「検閲員」と言っていたのも気になりました。
これは訳でこうなっていたので、正確に「刑事」のことを表現するのかは微妙ですが。
あと、北のお雑煮はお持ちが瓢箪がたなのも新鮮でした。
(写真元)https://www.konest.com/m/gourmet_detail.html?id=378
これはチョレンイトックッ(조랭이떡국)といい、瓢箪のような雪だるまのような形が特徴のお餅です。
この形、鬼神を追い払う瓢箪を模したとも、金運の象徴であるとも、高麗(都が開城)を滅ぼした李成桂の首に見立てて噛み切ることで恨みを晴らしたとも語られています。
ちょうどKBSのバラエティー番組で瓢箪がたの떡のことは知っていたけど、お雑煮として見たのは初めてだったので。
全部は拾いきれてないけど、この作品から言葉の違いや文化の違いからも楽しめるのは間違いなしです。
▼今回もネタバレにならない程度でこんな記事たちも載せておきます
故キム・ジュヒョクさん、突然の死に追悼…愛され続けた俳優(kstyle)
JKフィルムのキル・ヨンミン代表「少女時代 ユナは『共助』の現場でとても愛された」(kstyle)
ヒョンビン「共助」出演理由を明かす…“今でなければ、またいつこのような役に出会えるのか”(kstyle)
実は、これを観る直前に三浦春馬さんも亡くなり、素晴らしい役者さんを失うことの意味を改めて重く感じていました。
そのせいなのか?
数日体調を崩して仕事を休む羽目に…。
知らない間に精神的に溜まっていたものが一気にきたのもあるのかも。
これからが楽しみな人たちの新しい姿を観れなくなるのはとてもやるせない気持ちになりますが、だからこそ「今生きている自分は前に進まなきゃな」と今は無理やり思ってます。
言葉にすると陳腐な言葉ですが、これが事実だと思うので。
というわけで、これからも私は自分が惹かれること、好きなこと、遣り甲斐のあることに向けて前に進みます!
ちょっと話は飛びましたが、全体を通して笑いあり、涙あり、手汗握るアクションあり…と、韓国での動員数が781万人を記録し、2017年韓国映画上半期動員数ナンバー1を記録したのも納得の作品でした。
興味のある方は是非ご覧くださいませ!
では、今回はここまで!
今日も見てくださって、ありがとうございます!
また次回の更新でお会いしましょう