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ドラマ、映画

張りつめた緊張感に目が離せない!韓国映画「해매(邦題:海にかかる霧)」を観ました

投稿日:2019年6月22日 更新日:

 

 

 

 

안녕하세요?

oulmoonです。

 

 

先日のことです。

 

いつものごとくケーブルテレビをつけたら、ちょうどよく知らない韓国映画が始まったところだったので情報ゼロで観ることに。

 

最初はものすごく軽い気持ちだったのに、実際見てみると私が苦手とするジャンルの1つでした。

 

いや、もし前情報ありでみたら色々と心の防御線を張ってしまっていたと思うので、結果的には良かったのかもしれません。

とにかく、素直に衝撃を受けた作品だったので、今回はこちらをご紹介します。

 

 

韓国映画 海にかかる霧(原題:해무 海霧

 

 

 

英題:HAEMOO

製作年:2014年

製作国:韓国

 

韓国公開:2014年8月13日

日本公開:2015年4月17日

上映時間:111分

 

じっくり読まなければネタバレにはならないはずですが、作品を観るまでは読みたくない人は以下はクリックしないでくださいませ▼

 

海にかかる霧(Wikipedia) → 

 

해무(韓国のWikipedia) → 

 

 

 

あらすじ

 

チョルジェ(キム・ユンソク)が船長の漁船チョンジン号は、一時は大漁で景気の良かった時期もあったが、最近は不況にあえぎ、船の維持すら難しくなっていた。

減隻の対象になる可能性まで出て八方ふさがりのチョルジュは、船と乗組員の5人の生活守るため、やむなく中国の朝鮮族の密航を助けることにした。

 

密航決行の夜、彼らは海上で中国船から密航者を迎え入れるが、その際に若い女性ホンメ(ハン・イェリ)が海へ落ちてしまう。

彼女を助けるために海に飛び込んだのは最年少の見習いドンシク(パク・ユチョン)。

無事救出した彼女に、ドンシクは徐々に好意を持ち始める。

 

そして、その瞬間がやってくる。

過酷な船上でそれぞれの想いが交錯する中、密航をとりしまる海洋警察の巡回船がチョンジン号に近づいてきて・・・。

 

 

 

作品について

 

脚本と制作を務めるのは「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「母なる証明」などのポン・ジュノ、「殺人の追憶」の脚本を担当したシム・ソンボが監督デビューを果たしたサスペンス。

 

2001年に韓国で発生した「テチャン号事件」を題材にした舞台劇「海霧(ヘム)」を映画化し、中国人密航を発端に人間の欲望と醜さを残酷なまでに描いた作品。

 

今まさに時の人となってしまった元「JYJ」のパク・ユチョンが映画本格初出演し、「チェイサー」「哀しき獣」の実力派キム・ユンソクと共演しています。

 

 

 

感想

 

終始暗い雰囲気が漂い、最後まで緊張感が解けない作品です。

 

はっきり言って、内容的には私は好きでなない部類のものです。

実際にあった事件を基にしているとはいえ、脚色されている部分が大半であってほしいと願わずにはいられない作品でした。

極限状態の中で人はこうも醜く、狂うことができるのかと何とも言えない恐怖を時間が経つごとに感じました。

 

田舎のなんてことない船員たちが、ある事件を発端に次々とおかしくなっていく。

その様子があまりにも急かつ自然で、「気づけばこの人も!」という連鎖に目が離せませんでした。

 

最後にようやく深呼吸できたと思ったら、ポン・ジュノ監督らしいラスト。

「この後、彼らは一体どうなるのか」観た人それぞれに投げかける形となっています。

 

事前情報なしで観ていた分、すべてがありのままに私の中にはいってきて、拒否する暇も与えなかったのですが、それでも「この作品を一度は見てほしい」と思い紹介したのは、出演者全員の演技力のすごさ。

主要人物全員がそれぞれに素晴らしかったです。

ベテランが多い中で、俳優としては新人のパク・ユチョンもよかった。

基本的には彼にはそんなに興味はなかったし、今騒がれている薬物関係の事件もあって個人的には好きではないのですが

この作品の中の彼は他の俳優たちと全く遜色なく「ドンシク」としてそこにいました。

ネタバレしたくないので細かいことは書けませんが、一人一人の演技がまさに狂気。

 

緊張感張り詰める中で起こった事故と事件によって、それぞれが壊れてしまったとしか思えません。

 

船に固執しすぎたがゆえに、狂気の世界に足を踏み入れていく船長。

 

その心根の優しさから、狂った現実に心が壊れてしまった機関長。

 

船長のいうことならば例えどんな狂った命令でも、例え何があろうと絶対服従の甲板長。

肉欲に狂い、見境なく女を奪い合う船員たち。

 

 

個人的には目を覆いたくなるシーンもありますが、彼らの表情と行動の一つ一つを見てほしいというのも素直な思いです。

 

 

 

ちょっと+α

ちなみに、この作品に登場した「朝鮮族」と呼ばれる人たちのことも少し書いておきます。

 

少し前にご紹介した韓国ドラマ「オクラン麺屋」。

この中でヒロインは脱北者でしたが、主役の男性は途中まで朝鮮族と勘違いしているという設定でした。

 

話の中でちらっとその要素が出ていたのですが、私がその時は「朝鮮族」とはどういった人たちを指すのか詳しく知りませんでした。

 

 

Wikipediaでは

朝鮮族(ちょうせんぞく、조선족)は、中華人民共和国(以下、中国)の民族識別工作にて定義される中国の少数民族の一つ。

中国の国籍を所有し、かつ中国戸籍法に基づく戸籍上の民族欄に“朝鮮”と記載(登記)されていることが朝鮮族と見なす条件である。したがって、中国に居住する朝鮮民族で、永住権を所有していても中国の国籍を持っていない者、あるいは戸籍上の民族欄に“朝鮮”と記載されていない者は朝鮮族とは定義されない。

と、あります。

 

要するに中国に住んでいる韓国人や北朝鮮人ならだれでも「朝鮮族」とは言えないということですね。

 

歴史的には、中国に流れていったいわゆる朝鮮民族たちのほうが歴史があり、朝鮮族は政治的、法的な意味でより存在が大きかったようです。

 

詳しく知りたい人はこちら → 

 

 

Wikipediaでは朝鮮族の現状は書かれていませんが、ドラマなどではちょくちょく朝鮮族の韓国への密航が描かれているので 脱北者と同じように苦しい生活をしている人も多いのかもしれませんね

 

こういった話は、また少しづつ知っていきたいと思います。

 

 

 

さて、最後に話が少しそれましたが、今回はここまでです。

 

この作品に関する韓国語の表現などは、また次回にまとめますね。
 

今日も見てくださって、ありがとうございます!

また、よろしくお願いします

 

 

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